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Regional Characteristics of Avalanche Disasters and Its Countermeasure Works
1.ま えが き 雪害は地域によって異なった形態で現れる。日本 列島は南北に長いため,地 域による気象環境は極め て変化に富み,雪 質も地域によって様々である。こ のため日本の南北で発生する雪害の形態は地域的に 異なるが,雪 崩も地域的に発生条件が異なりその地 域における特定気象条件下で特定パターンの雪崩が 多く発生する確率が高いことが判ってきた。 また,雪 の性質は直接雪崩の発生形態に関係して 様々な崩壊形態を生みだしているが,1965年 の日本 雪氷学会の分類によれば6種 類であった。これが 1998年には,8種 類に拡大分類されている 。最近 「スラツシュ雪崩」や 「土砂雪崩」など新たな雪崩 形態についても検討が必要となった。これは雪氷学 と地盤工学を基礎とする 「雪氷砂防」の境界領域に おける未解決問題として浮上してきたもので,新 た な地域的研究課題として注目される。 このように雪崩の未解明問題が登場するのは,雪 崩の地域特性が強い事とも関連する。そこで本文で は雪崩発生の気象条件や主に東北地方の雪崩災害の 地域的特徴について述べ,次 いで雪崩の防災対策に ついて簡単に述べる。