S. Kiriyama, S. Ikegami, K. Ebihara, S. Innami, Yoko Katayama, F. Takehisa
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Definition, classification, and comprehensive technical terms of dietary fiber in Japan
1972年,Trowell1)に よ り生理的意義 を含ませ た概 念 として"Dietary fiber"が 登場 した。これはHipsley2) が1953年 に用いた用語 と同じであるが,生 理的意味 を 含 ませた点で異なっている。これにより従来漠然とし て 用 い られ てい た"Fiber"や 分析 上 の慣 用 語 の "C rude fiber"と は明確に区別 され,こ の定義 に含 ま れる物質は1929年 にMcCanceとLawrenceら3)に より, 「利用で きない炭水化物」 と呼ばれた もの と同 じであ ると考 えられた。 1976年,Trowellら 英 国の研 究者 グル ープ4)は, Trowell1)がDietary fiberを 最初 に定義 した当時 (1972年),ペ クチ ンやグアーガムのような粘性のある 貯蔵 多糖類は,人 間の消化酵素により加水分解 されな い ということを考慮 しなかったと述べ,こ れらの物質 はその生理作用か ら見て当然Dietary fiberに含 まれな ければならないと し,定 義の修正 を行い.,「人間の消 化管酵素 によって加水分解 されない植物の多糖類 とリ グニン」 とした。 さらに,研 究の進展 と共 に,生 理的意義 を有 す る 種々の難消化性成分 が発見 され,Trowellら4)の 修正 定義ではお さまらないようになってきた。それに伴い, 個人や機関 により定義の提案あるいは修正 が行われて い る(表1)。 甲殻類 に含まれ,そ れ らか ら分離 され たキチ ン,キ トサンに生理効果が認め られたことより, 植物性起源に限定せず,動 物性起源 も含めるという意 見,ま た,難 消化性 多糖類の部分加水解物や合成多糖 類(ポ リデキス トロース)に も生理効果 が認め られ, これ らを含めるとい う提案などがある。 さらに レジス タン トスターチ(Resistant starch)や 難消化性 デキス トリンなどの他,最 近では難消化性のオ リゴ糖類 も含 め るような提案 も出 されている。 定量法 との関係 か ら,Dietary fiberの定義 を考 える べ きとい う意見やそれに反対す る意見,あ るいは拡大 すべきという意見,さ らには,Dietary fiberという用 語の使用への問題提起 さえ出 されている。このように, 今 日Dietary fiberの定義 ・用語および構成成分につい