T. Satoh, K. Nakano, S. Satoh, Midori Inoue, Hironori Yanagisawa, Tetsuo Igarashi, Tetsuo Seino, T. Uchino
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{"title":"荷斯坦奶牛RCC家族保留遗传性扩张性心肌病遗传特征的存活女奶牛早期诊断及心肌病力学检查的遗传意义","authors":"T. Satoh, K. Nakano, S. Satoh, Midori Inoue, Hironori Yanagisawa, Tetsuo Igarashi, Tetsuo Seino, T. Uchino","doi":"10.4190/JJVC1990.1990.21","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"遺伝性拡張型心筋症の遺伝形質を有する系統のRCC種雄牛から生まれた娘牛の非発症および未発症の牛について、心機能の潜在的異常を早期に摘発・診断し、かつ遺伝因子の分布状態を遺伝学的に解析する一手段として、心機図法の応用を試みた。1.供試した全RCC娘牛20頭中、4頭は拡張型心筋症により死亡した。また、他の1頭は急性心不全にて死亡したが、拡張型心筋症が強く疑われた。2.生存している娘牛8頭について、心機図法により検索したところ、5頭では異常解析値が得られたが、これは遺伝学的に非発症の健康牛と判別された。また、他の3頭では、その解析値が軽度の変化であった。よって、これを非発症の正常牛と判別した。3.この集団における遺伝子分布の発現値と期待値を集団遺伝学的手法により解析したところ、理論的に集団の遺伝子頻度と適合し、矛盾しないことが明らかであった。4.世代における遺伝因子の分布状態は、メンデルの法則に適合しており、各牛における保因状態が把握できた。5.心機図法は潜在性心不全の早期診断や発症予防、さらに遣伝因子の分布状態を把握する上で、集団検診への応用の可能性を示唆することが出来た。以上の知見から、拡張型心筋症の遺伝因子を除去し、発症を防止する方策としては、因子保有系統間の交配を中止すること、および心機図法ではほとんど異常の見られなかったAA保因の種雄牛との交配を行うことにより可能と思われた。","PeriodicalId":293284,"journal":{"name":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","volume":"8 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Early Diagnostic and Genetical Significance of Mechanocardiogram Examination for Screening Surived Daughter Cows Retained Inherited Character of Hereditary Dilated Cardiomyopathy from RCC Family Line of Holstein Cow\",\"authors\":\"T. Satoh, K. Nakano, S. Satoh, Midori Inoue, Hironori Yanagisawa, Tetsuo Igarashi, Tetsuo Seino, T. Uchino\",\"doi\":\"10.4190/JJVC1990.1990.21\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"遺伝性拡張型心筋症の遺伝形質を有する系統のRCC種雄牛から生まれた娘牛の非発症および未発症の牛について、心機能の潜在的異常を早期に摘発・診断し、かつ遺伝因子の分布状態を遺伝学的に解析する一手段として、心機図法の応用を試みた。1.供試した全RCC娘牛20頭中、4頭は拡張型心筋症により死亡した。また、他の1頭は急性心不全にて死亡したが、拡張型心筋症が強く疑われた。2.生存している娘牛8頭について、心機図法により検索したところ、5頭では異常解析値が得られたが、これは遺伝学的に非発症の健康牛と判別された。また、他の3頭では、その解析値が軽度の変化であった。よって、これを非発症の正常牛と判別した。3.この集団における遺伝子分布の発現値と期待値を集団遺伝学的手法により解析したところ、理論的に集団の遺伝子頻度と適合し、矛盾しないことが明らかであった。4.世代における遺伝因子の分布状態は、メンデルの法則に適合しており、各牛における保因状態が把握できた。5.心機図法は潜在性心不全の早期診断や発症予防、さらに遣伝因子の分布状態を把握する上で、集団検診への応用の可能性を示唆することが出来た。以上の知見から、拡張型心筋症の遺伝因子を除去し、発症を防止する方策としては、因子保有系統間の交配を中止すること、および心機図法ではほとんど異常の見られなかったAA保因の種雄牛との交配を行うことにより可能と思われた。\",\"PeriodicalId\":293284,\"journal\":{\"name\":\"The Tohoku Journal Veterinary Clinics\",\"volume\":\"8 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1900-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"The Tohoku Journal Veterinary Clinics\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.4190/JJVC1990.1990.21\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4190/JJVC1990.1990.21","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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