F. Ohashi, H. Tabaru, Y. Adachi, J. Sato, R. Nishimura, N. Sasaki, A. Takeuchi
{"title":"安氟醚麻醉犬的临床研究。初步报告。","authors":"F. Ohashi, H. Tabaru, Y. Adachi, J. Sato, R. Nishimura, N. Sasaki, A. Takeuchi","doi":"10.2327/jvas1970.16.19","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"揮発性のハロゲン化エーテル系の吸入麻酔薬であるエンフルレンによる犬の全身麻酔を検討する予備段階として, エンフルレンのマスク導入およびチオペンタールナトリウム静注の二導入法を用い, 臨床例16例について臨床応用上の有用性を検索した。その結果, いつれの導入法においても維持麻酔中のエンフルレン吸入濃度は1~3%, 平均的には約2.4%であった。大部分の麻酔時間は約95分前後であったが, 覚醒時間は約4分と極めて短かく, 良好な覚醒が得られた。麻酔中の心拍数および体温の経時的な低下傾向が認められたが, 平均血圧および呼吸数は正常値よりわずかに低値で安定した値を示した。また, 血清について測定したGOT, GPT, LDH, ALP, 尿素窒素およびクレアチニンの値に関しては, 麻酔の前後で著変がみられなかったので, 少くともこれらの指標に関する限り, エンフルレン麻酔は肝機能ならびに腎機能に対して, 臨床上大きな影響を与えないものと考えられた。なお, 今回の16例に関しては, 従来から動物種によってはその発現が認められている麻酔中の〓〓, 筋肉のtwitchingなど中枢神経系への刺激作用を示す所見は認められなかった。以上の結果より, エンフルレン麻酔では, マスクおよびチオペンタール静注のいずれの導入法においても極めて覚醒時間が短かく, 血圧, 肝機能および腎機能などへの影響も少ないなど, 臨床上有用な麻酔法である所見が得られた。","PeriodicalId":128555,"journal":{"name":"The Japanese Journal of Veterinary Anesthesiology","volume":"3 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"The clinical investigation of enflurane anesthesia in the dog. Preliminary report.\",\"authors\":\"F. Ohashi, H. Tabaru, Y. Adachi, J. Sato, R. Nishimura, N. Sasaki, A. Takeuchi\",\"doi\":\"10.2327/jvas1970.16.19\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"揮発性のハロゲン化エーテル系の吸入麻酔薬であるエンフルレンによる犬の全身麻酔を検討する予備段階として, エンフルレンのマスク導入およびチオペンタールナトリウム静注の二導入法を用い, 臨床例16例について臨床応用上の有用性を検索した。その結果, いつれの導入法においても維持麻酔中のエンフルレン吸入濃度は1~3%, 平均的には約2.4%であった。大部分の麻酔時間は約95分前後であったが, 覚醒時間は約4分と極めて短かく, 良好な覚醒が得られた。麻酔中の心拍数および体温の経時的な低下傾向が認められたが, 平均血圧および呼吸数は正常値よりわずかに低値で安定した値を示した。また, 血清について測定したGOT, GPT, LDH, ALP, 尿素窒素およびクレアチニンの値に関しては, 麻酔の前後で著変がみられなかったので, 少くともこれらの指標に関する限り, エンフルレン麻酔は肝機能ならびに腎機能に対して, 臨床上大きな影響を与えないものと考えられた。なお, 今回の16例に関しては, 従来から動物種によってはその発現が認められている麻酔中の〓〓, 筋肉のtwitchingなど中枢神経系への刺激作用を示す所見は認められなかった。以上の結果より, エンフルレン麻酔では, マスクおよびチオペンタール静注のいずれの導入法においても極めて覚醒時間が短かく, 血圧, 肝機能および腎機能などへの影響も少ないなど, 臨床上有用な麻酔法である所見が得られた。\",\"PeriodicalId\":128555,\"journal\":{\"name\":\"The Japanese Journal of Veterinary Anesthesiology\",\"volume\":\"3 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1900-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"The Japanese Journal of Veterinary Anesthesiology\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2327/jvas1970.16.19\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Japanese Journal of Veterinary Anesthesiology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2327/jvas1970.16.19","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}