S. Matsuura
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Infiltration Processes of Meltwater and Landslide Movements
難 しい ことか ら,ど の よ うなタイ ミ ング と強 度で 地 表面 に流 出 して い るか不 明な 点が 多 い。 一方 ,地 表 面 に到 達 した水 の一部 は地表 流 とな り, その他は地盤内に浸透する と考えられるが,そ のメカ ニズムは積雪荷重を受けた 過圧密粘土の場合を除いて, 基本的に降雨の場合と同じ であると思われる。地盤内 に浸透した融雪水等は間隙 水圧の上昇と有効応力の低 下をもたらし地すべりを引 き起こす。一般に,多 量の 融雪水等が供給される融雪 期に地すべりが多発するこ とがそれを示していると言 えよう。 しかし,積 雪期間中に地 表面に水がどの程度供給さ れ,そ れが間隙水圧の変動 と地すべりの移動にどのよ うに関係しているかといっ た一連のプロセスには未だ 解明な点が多い。ところが, 最近のデータ取得技術の発 達によって,徐 々にではあ るが地表面到達水量,間 隙 水圧,地 すべり移動などに 関する成果が得られ,積 雪期における地すべり発生 のメカニズムは,従 来から考えられている程単純で ないことが明らかになりつつある。 これらの状況を踏まえ,本 論では最も地すべり密 度が高い新潟県の多雪地帯に位置する地すべり試験 地等(図-1)で 得られたデータを中心に,積 雪期 における間隙水圧や地すべり移動等に関する現在ま での知見について紹介する。