T. Kamo
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The Current State of Waste Plastic and Waste Rubber Tasks for the Sustainable Society
19世紀に発明されたプラスチックは軽くて丈夫で安価 で,鮮やかな色や多様なデザインに対応できるため20世紀 後半の石油化学の勃興に伴って大量生産された.特にプラ スチック容器の発明により食品を常温で長期間保存するこ とが可能となり,食料の流通を一変させわれわれのライフ スタイルに大きな影響を与えた.一方,安価な雑貨やファ ストフードの包装に大量に使用されたため,プラスチック は20世紀の大量生産・大量消費を代表するシンボルとなっ た. 野外や海洋に投棄されたプラスチックはこれまでごみ処 理や景観の問題と考えられてきたが,2017 年に Ellen MacArthur財団が海洋中に蓄積されるプラスチックの総 量が2050年には魚類よりも多くなると発表した.また5 mm以下の小さなプラスチックの小片(マイクロプラス チック)が生態系へ深刻な影響を与え,食物連鎖による生 物濃縮によって人の健康へも脅威になる可能性が指摘され, マイクロプラスチックは世界の最重要な環境問題の1つと
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