{"title":"影响新生子牛(黑毛和种)获得免疫球蛋白的因子","authors":"健二 岡崎, 康夫 石塚, 浩吉 高橋, 芳美 小形, 省吾 阿部, 祥子 遠藤, 淳一 酒井","doi":"10.4190/JJVC1990.15.28","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"新生子牛(黒毛和種)の免疫グロブリン吸収に子牛の分娩時の状況と生時体重、母牛の産歴などが、どのような影響を及ぼしているかを知る目的で、23頭の初乳中の免疫グロブリン量、子牛の血中免疫グロブリン量、蛋白、酵素、および赤血球系について検査を行い以下の結果を得た。分娩後24時間以内の初乳中免疫グロブリン量には、大きな個体による差異がみられたが、IgG、IgA値ともに初産牛と比較し経産牛が高い傾向が認められた。生後24時間内の血中免疫グロブリン濃度の平均値においてもIgG、IgA値は初産牛の子牛より経産牛の子牛で高い値を示した。また難産で分娩された子牛(4頭)のIgG、IgA値は正常分娩された子牛よりその平均値は低い値を示し、さらに出生時体重が20kg以下の子牛は低い値を示した。他の検項目においては、TP値、γ-GTP値がIgG,IgA値と正の相関を示した。また一組の双子の例においてはIgGとIgA値の差に貧血が関与していることが明らかとなった。以上の成績から子牛の免疫グロブリンの吸収には母牛の初乳中の免疫グロブリン量とともに難産や低体重さらに貧血などが大きく関与していることが示唆された。","PeriodicalId":293284,"journal":{"name":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","volume":"28 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1992-03-31","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"新生子牛(黒毛和種)の免疫グロブリン獲得に影響を及ぼす因子\",\"authors\":\"健二 岡崎, 康夫 石塚, 浩吉 高橋, 芳美 小形, 省吾 阿部, 祥子 遠藤, 淳一 酒井\",\"doi\":\"10.4190/JJVC1990.15.28\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"新生子牛(黒毛和種)の免疫グロブリン吸収に子牛の分娩時の状況と生時体重、母牛の産歴などが、どのような影響を及ぼしているかを知る目的で、23頭の初乳中の免疫グロブリン量、子牛の血中免疫グロブリン量、蛋白、酵素、および赤血球系について検査を行い以下の結果を得た。分娩後24時間以内の初乳中免疫グロブリン量には、大きな個体による差異がみられたが、IgG、IgA値ともに初産牛と比較し経産牛が高い傾向が認められた。生後24時間内の血中免疫グロブリン濃度の平均値においてもIgG、IgA値は初産牛の子牛より経産牛の子牛で高い値を示した。また難産で分娩された子牛(4頭)のIgG、IgA値は正常分娩された子牛よりその平均値は低い値を示し、さらに出生時体重が20kg以下の子牛は低い値を示した。他の検項目においては、TP値、γ-GTP値がIgG,IgA値と正の相関を示した。また一組の双子の例においてはIgGとIgA値の差に貧血が関与していることが明らかとなった。以上の成績から子牛の免疫グロブリンの吸収には母牛の初乳中の免疫グロブリン量とともに難産や低体重さらに貧血などが大きく関与していることが示唆された。\",\"PeriodicalId\":293284,\"journal\":{\"name\":\"The Tohoku Journal Veterinary Clinics\",\"volume\":\"28 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1992-03-31\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"The Tohoku Journal Veterinary Clinics\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.4190/JJVC1990.15.28\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4190/JJVC1990.15.28","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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