{"title":"培养液循环式ebb&flow系统中培养液氮浓度的不同对盆栽微型玫瑰“Nakashima 91”的生长和氮吸收产生的影响","authors":"一夫 今井, 雅亘 中村, 信行 長谷部, 亮 鈴木, 明子 高橋, 福井 博一","doi":"10.2525/SHITA.19.189","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"循環培養液の総窒素濃度を60, 75, 90 mg dm-3に変え, ミニバラの生育と植物体窒素吸収量の積算値から, 循環培養液の最適総窒素濃度を検討した. 循環培養液の窒素組成は硝酸態窒素濃度とアンモニア態窒素濃度の割合を2:1とした. 循環培養液の総窒素濃度を60 mg dm-3で栽培すると, ミニバラの生長に必要な窒素量が供給できず, 乾物あたりの窒素吸収量も低くなり, 生育不良になると考えられた. 90 mg dm-3で栽培すると, 循環培養液の窒素濃度が高いため, 植物体の蒸発散量と吸収窒素量のバランスが崩れ,栽培日数の経過とともに土壌溶液内の硝酸態窒素量が増加し, 土壌溶液の高浸透圧による吸水阻害等によって, 窒素吸収効率や乾物あたりの窒素吸収量が低くなったと考えられた. これに対して75 mg dm-3で栽培した場合には, 生育に支障がなく, 乾物あたりの窒素吸収量も高くなり, 土壌溶液内に窒素の蓄積もみられなかったことから, 植物体が吸収する窒素量とEbb & Flowシステムで培養液から鉢内に供給される窒素量のバランスがよいと判断した. また, 循環培養液の窒素および窒素以外のイオンバランスの崩れも大きくなかったことから, 夏季の循環培養液の最適総窒素濃度は75 mg dm -3であると考える.","PeriodicalId":315038,"journal":{"name":"Shokubutsu Kankyo Kogaku","volume":"29 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2007-12-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"培養液循環式Ebb & Flowシステムにおける培養液の窒素濃度の違いが鉢物ミニチュアローズ‘Nakashima 91’の生育と窒素吸収に及ぼす影響\",\"authors\":\"一夫 今井, 雅亘 中村, 信行 長谷部, 亮 鈴木, 明子 高橋, 福井 博一\",\"doi\":\"10.2525/SHITA.19.189\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"循環培養液の総窒素濃度を60, 75, 90 mg dm-3に変え, ミニバラの生育と植物体窒素吸収量の積算値から, 循環培養液の最適総窒素濃度を検討した. 循環培養液の窒素組成は硝酸態窒素濃度とアンモニア態窒素濃度の割合を2:1とした. 循環培養液の総窒素濃度を60 mg dm-3で栽培すると, ミニバラの生長に必要な窒素量が供給できず, 乾物あたりの窒素吸収量も低くなり, 生育不良になると考えられた. 90 mg dm-3で栽培すると, 循環培養液の窒素濃度が高いため, 植物体の蒸発散量と吸収窒素量のバランスが崩れ,栽培日数の経過とともに土壌溶液内の硝酸態窒素量が増加し, 土壌溶液の高浸透圧による吸水阻害等によって, 窒素吸収効率や乾物あたりの窒素吸収量が低くなったと考えられた. これに対して75 mg dm-3で栽培した場合には, 生育に支障がなく, 乾物あたりの窒素吸収量も高くなり, 土壌溶液内に窒素の蓄積もみられなかったことから, 植物体が吸収する窒素量とEbb & Flowシステムで培養液から鉢内に供給される窒素量のバランスがよいと判断した. また, 循環培養液の窒素および窒素以外のイオンバランスの崩れも大きくなかったことから, 夏季の循環培養液の最適総窒素濃度は75 mg dm -3であると考える.\",\"PeriodicalId\":315038,\"journal\":{\"name\":\"Shokubutsu Kankyo Kogaku\",\"volume\":\"29 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2007-12-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Shokubutsu Kankyo Kogaku\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.2525/SHITA.19.189\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Shokubutsu Kankyo Kogaku","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2525/SHITA.19.189","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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培養液循環式Ebb & Flowシステムにおける培養液の窒素濃度の違いが鉢物ミニチュアローズ‘Nakashima 91’の生育と窒素吸収に及ぼす影響
循環培養液の総窒素濃度を60, 75, 90 mg dm-3に変え, ミニバラの生育と植物体窒素吸収量の積算値から, 循環培養液の最適総窒素濃度を検討した. 循環培養液の窒素組成は硝酸態窒素濃度とアンモニア態窒素濃度の割合を2:1とした. 循環培養液の総窒素濃度を60 mg dm-3で栽培すると, ミニバラの生長に必要な窒素量が供給できず, 乾物あたりの窒素吸収量も低くなり, 生育不良になると考えられた. 90 mg dm-3で栽培すると, 循環培養液の窒素濃度が高いため, 植物体の蒸発散量と吸収窒素量のバランスが崩れ,栽培日数の経過とともに土壌溶液内の硝酸態窒素量が増加し, 土壌溶液の高浸透圧による吸水阻害等によって, 窒素吸収効率や乾物あたりの窒素吸収量が低くなったと考えられた. これに対して75 mg dm-3で栽培した場合には, 生育に支障がなく, 乾物あたりの窒素吸収量も高くなり, 土壌溶液内に窒素の蓄積もみられなかったことから, 植物体が吸収する窒素量とEbb & Flowシステムで培養液から鉢内に供給される窒素量のバランスがよいと判断した. また, 循環培養液の窒素および窒素以外のイオンバランスの崩れも大きくなかったことから, 夏季の循環培養液の最適総窒素濃度は75 mg dm -3であると考える.