T. Oku, Kazuhiko Yamada, Ken-ichi Kanaya
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Estimation of available energy of dietary fiber in various food materials
加工食品には栄養成分表示制度に基づいてエ ネルギ ーをはじめ主要栄養成分表示 が義務付 けられてい る。 食物繊維含有加工食品において も例外ではない。栄養 改善法(現 ・健康増進法)に おける加工食品の栄養表 示 制度 で は,食 物 繊維 の エ ネル ギ ー値 は暫 定的 に 4kcal/9を 用いている。 このため,加 工食品のエ ネル ギー量 が多 くな り,特 別用途食品に位置づけ られてい る低カロリー食品などの創製が困難 になっている。一 方,欧 米諸国では,食 物繊維のエネルギー値 は暫定的 にOkca1/gを 用いてきたが,最 近では真実に近い評価 をす る動 きがでて きて,国 によってOkcal/gあ るいは 2kca1/gを 使 っている。 当初,わ が国の栄養成分表示制度 におけるエネルギ ーにつ いては ,炭 水化物 から食物繊維や難消化性 オ リ ゴ糖 ・糖アルコール除いた量 に4kca1/gを 乗 じ,食 物 繊維はOkca1/g,難 消化性オ リゴ糖や糖アルコールは それぞれのエネルギー換算係数 を乗 じ,こ れ らの和 を 炭水化物のエネルギー量 としていた。そ して,食 物繊 維 や難消化性オ リゴ糖 ・糖アル コール含量が少な く, 総エ ネルギー量への影響 が少 ない加工食品について は,炭 水化物へ直接4kcal/gを 乗 じてエネルギー量 と して もよいと していた。ところが,日 本食品標準成分 表の改訂が行われた ときに,食 物繊維のエネルギーを 暫定的に4kca1/gと して取 り扱 うこととしために,食 品業界に混乱 をもた らしている。 いずれに しても,こ のような混乱 が生 じているのは 食物繊維のエネルギー量 が明 らかに されていないか ら である。それゆえ,現 段階における科学的根拠 に基づ いて,各 々の食物繊維素材についてエネルギー評価 を 行い,よ り真実 に近いエネル ギー値 を提示す る必要が ある。 ここでは,先 ず現段階 における知見 に基づ く食 物繊維エネルギー評価の進め方 を提示 し,次 にこの考 え方にもとついて,現 在,わ が国において商品化 され てい る食物繊維素材につ いてエネル ギー評価 を試み, エネルギー換算係数を提示す る。