Y. Sunohara
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Emotion Visualization & Digitalization Model for Fragrance Creation & Evaluation
いきなり私事で恐縮だが,香料会社を経て,消費財メー カーの調香師を22年勤めた後,独立,数社の企業のコンサ ルタントパフューマーとして早6年が過ぎ,香りに携わって 30年を越してしまった.香料会社の調香師とメーカーの調 香師はどう違うのか,とよく聞かれるが,決定的に違う使命 を2つ負わされていること,と答えることにしている.1つ はメーカーのブランドを守り発展させることが第一義で, 自分の好きな香り,良い香りを作ればいい,というものでは ないこと.もう1つは,エンドユーザーつまり消費者に奉仕 すること.消費者の生活上の困りごとを自社製品で,できれ ば香りで解決する,あるいはその方法を解明し,少しでも 消費者の生活に役に立つこと.できればGame Changer (今までのルールを変えてしまうような大きな新しいルール) を発明するのが,メーカーの人間の夢で,それは調香師と いえども同じである. これから紹介する香りのみならずEmotion(感情)を可視 化するEVD(Emotion Visualization & Digitalization)は, 当時同じくメーカーの研究員であったコーセーの妹尾らの 色と香りを結び付けたテクニカルモデルに感銘を受け, 感性工学の祖,長町三生先生にご教授戴き,改良を加え, 何度も実際の商品開発を成功に導いたGame Changerであ る[1-10]. しかし近年は一企業の専属調香師と恵まれた身分ではな く,零細企業の経営者として,複数の企業の香りを実質的に ひたすら作らせて戴く仕事に追われ,なかなか研究にじっく り取り組む機会に恵まれないのが現実である.偶然に論文 投稿の機会を戴いた今,自分の今までの研究と経験をダイ ジェスト的に放出させて戴き,後に続く研究者に託したいと 思う次第である.紙面が許す限り過去の発見,今現在の知見 を羅列するが,過去の発表とも重複する内容があるのをご勘 弁戴きたい. 2. 体臭の可視化