{"title":"Prostaglandin F2α-模拟和Dexamethasone引起牛流产","authors":"洋二 大浪, 誠子 佐々木, 元宏 菊池","doi":"10.4190/JJVC1990.20.1","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"Prostaglandin F2α-analogue(PGF2-A)の0.8~2.4mgを妊娠2~8か月の29例の牛に処置した結果、妊娠4か月までの16例全例が流産したが、妊娠5か月では6例中5例が流産し、妊娠6~8か月では流産しなかった。一方、Dexamethasone(Dx)、30mgを妊娠3~9か月の8例の牛に処置した場合は、妊娠4か月までの2例は流産しなかったが、妊娠5か月では3例のうち2例が流産した。しかし、妊娠6か月の1例は流産せず、妊娠8~9か月では2例とも流産、または早産した。胎盤停滞の発生は妊娠4か月までは認められなかったが、妊娠5か月以降では全例胎盤が停滞した。その発生状況には、PGF2α-AおよびDx処置牛のあいだに差はなかった。両薬処置後の血中Progesterone値(P値)の消長は、PGF2α-A処置流産牛では、処置日の平均は5.7ng/mlであったが、流産前後にはいずれも0.9ng/ml以下に下降した。また、非流産牛のPGF20-A処置日のP値は平均6.1ng/mlで、処置後の経過日数とともに急減したが、0.9ng/ml以下に下降したものはなかった。一方、Dx処置牛では、流産牛の処置日のP値は平均6.8ng/m1で、処置後3日以降は1.Ong/ml以下となった。非流産牛のDx処置日のP値は9.2ng/mlで、その後一時的に低下するものの、いずれも1.7ng/m1以下にはならなかった。以上の結果から、牛の妊娠4か月までの流産誘起にはPGF2α-Aが極めて有効であるが、妊娠6か月以降ではDxが有効であった。","PeriodicalId":293284,"journal":{"name":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","volume":"11 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1997-07-15","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Prostaglandin F2α-analogueおよびDexamethasoneによる牛の流産誘起\",\"authors\":\"洋二 大浪, 誠子 佐々木, 元宏 菊池\",\"doi\":\"10.4190/JJVC1990.20.1\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"Prostaglandin F2α-analogue(PGF2-A)の0.8~2.4mgを妊娠2~8か月の29例の牛に処置した結果、妊娠4か月までの16例全例が流産したが、妊娠5か月では6例中5例が流産し、妊娠6~8か月では流産しなかった。一方、Dexamethasone(Dx)、30mgを妊娠3~9か月の8例の牛に処置した場合は、妊娠4か月までの2例は流産しなかったが、妊娠5か月では3例のうち2例が流産した。しかし、妊娠6か月の1例は流産せず、妊娠8~9か月では2例とも流産、または早産した。胎盤停滞の発生は妊娠4か月までは認められなかったが、妊娠5か月以降では全例胎盤が停滞した。その発生状況には、PGF2α-AおよびDx処置牛のあいだに差はなかった。両薬処置後の血中Progesterone値(P値)の消長は、PGF2α-A処置流産牛では、処置日の平均は5.7ng/mlであったが、流産前後にはいずれも0.9ng/ml以下に下降した。また、非流産牛のPGF20-A処置日のP値は平均6.1ng/mlで、処置後の経過日数とともに急減したが、0.9ng/ml以下に下降したものはなかった。一方、Dx処置牛では、流産牛の処置日のP値は平均6.8ng/m1で、処置後3日以降は1.Ong/ml以下となった。非流産牛のDx処置日のP値は9.2ng/mlで、その後一時的に低下するものの、いずれも1.7ng/m1以下にはならなかった。以上の結果から、牛の妊娠4か月までの流産誘起にはPGF2α-Aが極めて有効であるが、妊娠6か月以降ではDxが有効であった。\",\"PeriodicalId\":293284,\"journal\":{\"name\":\"The Tohoku Journal Veterinary Clinics\",\"volume\":\"11 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1997-07-15\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"The Tohoku Journal Veterinary Clinics\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.4190/JJVC1990.20.1\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4190/JJVC1990.20.1","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 0