T. Satoh, Akinori Hazama, N. Tsuruyama, Yuta Satoh, Kumiko Suzuki, K. Kaneko, K. Kumagai
{"title":"土工织物加固既有储油罐方法的基础研究","authors":"T. Satoh, Akinori Hazama, N. Tsuruyama, Yuta Satoh, Kumiko Suzuki, K. Kaneko, K. Kumagai","doi":"10.5030/JCIGSJOURNAL.25.71","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"1 学生会員,八戸工業大学大学院工学研究科,修士課程(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 2 正会員,三菱樹脂 (株),土木資材事業部技術開発グループ(〒103-0021東京都中央区日本橋本石町1-2-2) 3 非会員,三菱化学エンジニアリング (株),建築・ファシリティ事業部(〒108-0023東京都港区芝浦4-2-8) 4 学生会員,八戸工業大学大学院工学研究科,修士課程(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 5 非会員,八戸工業大学大工学部,博士研究員(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 6 正会員,八戸工業大学大学院工学研究科,准教授(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 7 正会員,八戸工業大学大学院工学研究科,教授(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 在各建築法令が改訂されているなか,比較的重要度の低 い既存の建築・土木構造物に対しては,より安価で簡易 な液状化被害を低減する工法が求められている. 本研究では既設のオイルタンク基礎を対象として,支 持力補強と液状化被害の低減を兼ねた比較的簡易な工法 として,耐久性,強度特性,施工性にすぐれたジオテキ スタイル(ジオグリッド)を使用した新しい工法につい て検討する.本工法の概念を図–1に示す.構造物直下の 地盤をジオテキスタイルを縦方向に使って囲むことで, 支持力向上と液状化時の沈下抑制を図る.上部は基礎と 補強材を結合することで,また,下部については支持層 に根入れすることで補強材は拘束されている.構造物基 礎が沈下する際に縦方向に挿入されたジオテキスタイル を引張り,構造物直下の地盤が側方に変位しようとする 際に円周方向に補強材が力を発揮する.これらのことに よりジオテキスタイルが引張材として機能し効果を発揮 すると考えられる.なお,本工法の目的は完全に液状化 を防ぐことを目指しているのではなく,中規模の地震に より液状化が発生した場合にも上部の構造物の完全な崩 壊を防ぐことである.本論文では,このような簡易な既 設基礎の補強工法について,静的な支持力試験を行って その効果や基本的構造について検討を行う.さらに,液 状化時の挙動を検討するために,振動台模型実験を行い, その沈下抑制効果についても確認する. なお,本工法の開発に際して,ジオテキスタイルを地 盤中に縦方向に挿入するための手法についても現在検討 を継続中であるが,ジオテキスタイルを地盤中に縦に挿 入可能であることを実物を用いて確認している.","PeriodicalId":165094,"journal":{"name":"Jioshinsetikkusu Rombunshu (geosynthetics Engineering Journal)","volume":"21 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"FUNDAMENTAL STUDY OF REINFORCEMENT METHOD USING GEO-TEXTILES FOR EXISTING OIL STRAGE TANKS\",\"authors\":\"T. Satoh, Akinori Hazama, N. Tsuruyama, Yuta Satoh, Kumiko Suzuki, K. Kaneko, K. Kumagai\",\"doi\":\"10.5030/JCIGSJOURNAL.25.71\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"1 学生会員,八戸工業大学大学院工学研究科,修士課程(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 2 正会員,三菱樹脂 (株),土木資材事業部技術開発グループ(〒103-0021東京都中央区日本橋本石町1-2-2) 3 非会員,三菱化学エンジニアリング (株),建築・ファシリティ事業部(〒108-0023東京都港区芝浦4-2-8) 4 学生会員,八戸工業大学大学院工学研究科,修士課程(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 5 非会員,八戸工業大学大工学部,博士研究員(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 6 正会員,八戸工業大学大学院工学研究科,准教授(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 7 正会員,八戸工業大学大学院工学研究科,教授(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 在各建築法令が改訂されているなか,比較的重要度の低 い既存の建築・土木構造物に対しては,より安価で簡易 な液状化被害を低減する工法が求められている. 本研究では既設のオイルタンク基礎を対象として,支 持力補強と液状化被害の低減を兼ねた比較的簡易な工法 として,耐久性,強度特性,施工性にすぐれたジオテキ スタイル(ジオグリッド)を使用した新しい工法につい て検討する.本工法の概念を図–1に示す.構造物直下の 地盤をジオテキスタイルを縦方向に使って囲むことで, 支持力向上と液状化時の沈下抑制を図る.上部は基礎と 補強材を結合することで,また,下部については支持層 に根入れすることで補強材は拘束されている.構造物基 礎が沈下する際に縦方向に挿入されたジオテキスタイル を引張り,構造物直下の地盤が側方に変位しようとする 際に円周方向に補強材が力を発揮する.これらのことに よりジオテキスタイルが引張材として機能し効果を発揮 すると考えられる.なお,本工法の目的は完全に液状化 を防ぐことを目指しているのではなく,中規模の地震に より液状化が発生した場合にも上部の構造物の完全な崩 壊を防ぐことである.本論文では,このような簡易な既 設基礎の補強工法について,静的な支持力試験を行って その効果や基本的構造について検討を行う.さらに,液 状化時の挙動を検討するために,振動台模型実験を行い, その沈下抑制効果についても確認する. なお,本工法の開発に際して,ジオテキスタイルを地 盤中に縦方向に挿入するための手法についても現在検討 を継続中であるが,ジオテキスタイルを地盤中に縦に挿 入可能であることを実物を用いて確認している.\",\"PeriodicalId\":165094,\"journal\":{\"name\":\"Jioshinsetikkusu Rombunshu (geosynthetics Engineering Journal)\",\"volume\":\"21 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1900-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"Jioshinsetikkusu Rombunshu (geosynthetics Engineering Journal)\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.5030/JCIGSJOURNAL.25.71\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Jioshinsetikkusu Rombunshu (geosynthetics Engineering Journal)","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5030/JCIGSJOURNAL.25.71","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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FUNDAMENTAL STUDY OF REINFORCEMENT METHOD USING GEO-TEXTILES FOR EXISTING OIL STRAGE TANKS
1 学生会員,八戸工業大学大学院工学研究科,修士課程(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 2 正会員,三菱樹脂 (株),土木資材事業部技術開発グループ(〒103-0021東京都中央区日本橋本石町1-2-2) 3 非会員,三菱化学エンジニアリング (株),建築・ファシリティ事業部(〒108-0023東京都港区芝浦4-2-8) 4 学生会員,八戸工業大学大学院工学研究科,修士課程(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 5 非会員,八戸工業大学大工学部,博士研究員(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 6 正会員,八戸工業大学大学院工学研究科,准教授(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 7 正会員,八戸工業大学大学院工学研究科,教授(〒031-8501八戸市大字妙字大開88-1) 在各建築法令が改訂されているなか,比較的重要度の低 い既存の建築・土木構造物に対しては,より安価で簡易 な液状化被害を低減する工法が求められている. 本研究では既設のオイルタンク基礎を対象として,支 持力補強と液状化被害の低減を兼ねた比較的簡易な工法 として,耐久性,強度特性,施工性にすぐれたジオテキ スタイル(ジオグリッド)を使用した新しい工法につい て検討する.本工法の概念を図–1に示す.構造物直下の 地盤をジオテキスタイルを縦方向に使って囲むことで, 支持力向上と液状化時の沈下抑制を図る.上部は基礎と 補強材を結合することで,また,下部については支持層 に根入れすることで補強材は拘束されている.構造物基 礎が沈下する際に縦方向に挿入されたジオテキスタイル を引張り,構造物直下の地盤が側方に変位しようとする 際に円周方向に補強材が力を発揮する.これらのことに よりジオテキスタイルが引張材として機能し効果を発揮 すると考えられる.なお,本工法の目的は完全に液状化 を防ぐことを目指しているのではなく,中規模の地震に より液状化が発生した場合にも上部の構造物の完全な崩 壊を防ぐことである.本論文では,このような簡易な既 設基礎の補強工法について,静的な支持力試験を行って その効果や基本的構造について検討を行う.さらに,液 状化時の挙動を検討するために,振動台模型実験を行い, その沈下抑制効果についても確認する. なお,本工法の開発に際して,ジオテキスタイルを地 盤中に縦方向に挿入するための手法についても現在検討 を継続中であるが,ジオテキスタイルを地盤中に縦に挿 入可能であることを実物を用いて確認している.