{"title":"奶牛产后不能站立症的病因和病理研究,包括血清维生素E和Se值的变化。","authors":"修一 佐藤, 和光 中野, 哲雄 五十嵐, 哲夫 清野, 彪 佐藤, 富弥 内野","doi":"10.4190/jjvc1990.14.19","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"産後起立不能症に陥った乳牛における臨床病理所見と本症の病態発生に関して若干の検索を行った。その結果、血液・血清性状の変化としては、白血球数(WBC)の増加、リンパ球数の減少、血清CPKとGOT活性値の上昇、血糖値の上昇等がみられた。血清ビタミンE(VE)値が、1.5μg/ml以下を示した乳牛が産後起立不能症牛の約44%にもおよび、また血清Ca値が6mg/dl以下を示したものが約49%にも及んだ。一方、本症は、運動不足、乾乳期中の飼料給与失宜、肥満の牛に著しく高く、また牛舎の構造として滑走し易くかつ起立し難い牛床に、さらに体質的な要因として高泌乳能力、坐骨幅の狭小および肢弱のものに各々高い発生頻度がみられた。本症の罹患牛および発症が予測された牛に飛節結束帯の装着を処したところ、著しく高い治療・予防効果が認められた。罹患牛にみられた病理学的変化として、病変部は主に後躯の筋肉に限定しており、非感染性の筋肉変性像を示し、組織学的に筋繊維の萎縮とZenker変性が共通の所見であった。これらの成績から、本症罹患牛では、分娩前から潜在的に筋肉の変性が進行しているものと推察され、飛節結束帯などの手段により、その発症初期または発症前に起立を短期間でも物理的に保持させることが出来れば、本症の治療・予防上、効果が大きいと思われる。","PeriodicalId":293284,"journal":{"name":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","volume":"20 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"乳牛の産後起立不能症の病因・病態に関する研究血清ビタミンE・Se値の変化も含めて\",\"authors\":\"修一 佐藤, 和光 中野, 哲雄 五十嵐, 哲夫 清野, 彪 佐藤, 富弥 内野\",\"doi\":\"10.4190/jjvc1990.14.19\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"産後起立不能症に陥った乳牛における臨床病理所見と本症の病態発生に関して若干の検索を行った。その結果、血液・血清性状の変化としては、白血球数(WBC)の増加、リンパ球数の減少、血清CPKとGOT活性値の上昇、血糖値の上昇等がみられた。血清ビタミンE(VE)値が、1.5μg/ml以下を示した乳牛が産後起立不能症牛の約44%にもおよび、また血清Ca値が6mg/dl以下を示したものが約49%にも及んだ。一方、本症は、運動不足、乾乳期中の飼料給与失宜、肥満の牛に著しく高く、また牛舎の構造として滑走し易くかつ起立し難い牛床に、さらに体質的な要因として高泌乳能力、坐骨幅の狭小および肢弱のものに各々高い発生頻度がみられた。本症の罹患牛および発症が予測された牛に飛節結束帯の装着を処したところ、著しく高い治療・予防効果が認められた。罹患牛にみられた病理学的変化として、病変部は主に後躯の筋肉に限定しており、非感染性の筋肉変性像を示し、組織学的に筋繊維の萎縮とZenker変性が共通の所見であった。これらの成績から、本症罹患牛では、分娩前から潜在的に筋肉の変性が進行しているものと推察され、飛節結束帯などの手段により、その発症初期または発症前に起立を短期間でも物理的に保持させることが出来れば、本症の治療・予防上、効果が大きいと思われる。\",\"PeriodicalId\":293284,\"journal\":{\"name\":\"The Tohoku Journal Veterinary Clinics\",\"volume\":\"20 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1900-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"The Tohoku Journal Veterinary Clinics\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.4190/jjvc1990.14.19\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Tohoku Journal Veterinary Clinics","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4190/jjvc1990.14.19","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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