H. Shoji, K. Nishida, Yoshinori Ishikawa
{"title":"京都市圈的驾车循环","authors":"H. Shoji, K. Nishida, Yoshinori Ishikawa","doi":"10.2208/JSCEJ1949.1968.156_37","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"自動車排気 については平均排出濃度 の測定,な らび に Rolback法 やIndicator法s)に も と つ く 目標減少係数 (炭化水素:80%,CO:60%)か ら,1960年 に自動車 緋気にっい て の排 出基準(炭 化水素 と して n-hexane: 275ppm,CO:1.5%)が 制定 された5)。これ にはカ リフ ォルニヤでの走行調査6)か ら自動車 の 平均的走行パ ター ンとして11の 速度条件(運 転モー ド)の 時間比が示 さ れ,排 気の平均濃度 もこれにもとつい て示 され た。その 後,排 気濃度 の測定法 にたいす る検討 とともに排出規準 は しだいに強化 されよ うとしてい る8)。 1960年 のカ リフォル ニヤ基準で は自動車 の 運転条件 のつなが りについては何ん ら指示 され てお らず,規 定 さ れた11個 の運転条件 をつないで1つ の走行サイ クル(ア イ ドルか らアイ ドル まで)を 形成す ることがで きない 。 そ こで,各 モー ドの問 に適 当な走行条件,す なわ ち転換 モー ドを挿入 した組合 わせ について検討が なされ た。そ の 結果,カ リフォル ニヤでの走行パ タ-ン な らびに基準 に示 されたモー ドの時間分布 にもっとも近い ものを選 ん で標 準走行 サイ クル とされ,排 気濃度お よび制御装置 の 性 能測定 の基準 とされ た9)。 さらに,4つ のモー ドを削 除 して7モ ー ドか らなる走行サイ クルがつ くられ るのと 平 行 して,エ ンジンの温度や実際の 自動車の使用状態な どの点か らウォー ム ア ップ サイ クル(coldcycle)な ら びにホ ッ ト サイ クル につい て の 測定 が1961年 に規定 され9),1964年 の修正10)を経 て1966年 には全米 の連 邦 規則(Federal Register)に もほ とんどそのまま採用 さ れた11)。 わが国 において も,近 年 の自動車交通 の激増 か ら自動 車排気 による大気 の汚染 は軽視 しがたい様相 を呈 しつつ あ り12)13)14),排気が規制 された米 国へ の 自動 車の輸 出 と 都 市公害防止の観点か ら米 国に準 じた規制が1966年 か ら実施 され るに至 った15)。現在 のところ,排 出規制はCO (3%)の み を対象 と しているが,今 後 さらに強化 され よ うとしてい る。また,わ が国の 自動車 の走行 サイ クルは 道路事情が米 国の場合 とかな り異 なる ことか ら運輸 省船 舶技術研究所 の提案16)による4モ ー ド サイ クル が 採 用 され てお り,4モ ー ド サイ クルに よる測定値は7モ ー ド サイ クル の場合 と大差 が ほ とん どない とも述 べ られ てい る15)。しか し,こ の4モ ー ド サイ クルの選定につい ての基礎資料,な らび にその誘 導過程 にたいす る説 明は 何ん らなされ てい ない 。著者 らは 自動車排気 に よる大気 汚染問題 につい て一連 の研究 を推進 してお り,本 研究は その一部 をなす ものである。す なわち,わ が国におけ る 都 市空気の排気 による汚染評価 と予測,な らびに合理 的 な排気規制 の確立 のためには,都 市 におけ る自動 車の走 行パ ター ンの典型 を把握す る必要 があ り,本 研 究の 目的 もそ こに ある。このため本研究 では,京 都市 内での交通 量測定 の成績 に もとつ いて実験車 の走行路線 を選定 し, 自動車 の走行パ ターンお よび各 モー ドの平均 時間分 布 を 測定 し,そ の結果 につい て統計 的解析 を行 な って市内中 心部 にお ける自動車 の平均走行 サイ クル を誘 導 した。","PeriodicalId":381391,"journal":{"name":"Transactions of the Japan Society of Civil Engineers","volume":"206 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1968-08-20","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"THE DRIVING CYCLE IN THE METROPOLITAN AREA OF KYOTO CITY\",\"authors\":\"H. 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THE DRIVING CYCLE IN THE METROPOLITAN AREA OF KYOTO CITY
自動車排気 については平均排出濃度 の測定,な らび に Rolback法 やIndicator法s)に も と つ く 目標減少係数 (炭化水素:80%,CO:60%)か ら,1960年 に自動車 緋気にっい て の排 出基準(炭 化水素 と して n-hexane: 275ppm,CO:1.5%)が 制定 された5)。これ にはカ リフ ォルニヤでの走行調査6)か ら自動車 の 平均的走行パ ター ンとして11の 速度条件(運 転モー ド)の 時間比が示 さ れ,排 気の平均濃度 もこれにもとつい て示 され た。その 後,排 気濃度 の測定法 にたいす る検討 とともに排出規準 は しだいに強化 されよ うとしてい る8)。 1960年 のカ リフォル ニヤ基準で は自動車 の 運転条件 のつなが りについては何ん ら指示 され てお らず,規 定 さ れた11個 の運転条件 をつないで1つ の走行サイ クル(ア イ ドルか らアイ ドル まで)を 形成す ることがで きない 。 そ こで,各 モー ドの問 に適 当な走行条件,す なわ ち転換 モー ドを挿入 した組合 わせ について検討が なされ た。そ の 結果,カ リフォル ニヤでの走行パ タ-ン な らびに基準 に示 されたモー ドの時間分布 にもっとも近い ものを選 ん で標 準走行 サイ クル とされ,排 気濃度お よび制御装置 の 性 能測定 の基準 とされ た9)。 さらに,4つ のモー ドを削 除 して7モ ー ドか らなる走行サイ クルがつ くられ るのと 平 行 して,エ ンジンの温度や実際の 自動車の使用状態な どの点か らウォー ム ア ップ サイ クル(coldcycle)な ら びにホ ッ ト サイ クル につい て の 測定 が1961年 に規定 され9),1964年 の修正10)を経 て1966年 には全米 の連 邦 規則(Federal Register)に もほ とんどそのまま採用 さ れた11)。 わが国 において も,近 年 の自動車交通 の激増 か ら自動 車排気 による大気 の汚染 は軽視 しがたい様相 を呈 しつつ あ り12)13)14),排気が規制 された米 国へ の 自動 車の輸 出 と 都 市公害防止の観点か ら米 国に準 じた規制が1966年 か ら実施 され るに至 った15)。現在 のところ,排 出規制はCO (3%)の み を対象 と しているが,今 後 さらに強化 され よ うとしてい る。また,わ が国の 自動車 の走行 サイ クルは 道路事情が米 国の場合 とかな り異 なる ことか ら運輸 省船 舶技術研究所 の提案16)による4モ ー ド サイ クル が 採 用 され てお り,4モ ー ド サイ クルに よる測定値は7モ ー ド サイ クル の場合 と大差 が ほ とん どない とも述 べ られ てい る15)。しか し,こ の4モ ー ド サイ クルの選定につい ての基礎資料,な らび にその誘 導過程 にたいす る説 明は 何ん らなされ てい ない 。著者 らは 自動車排気 に よる大気 汚染問題 につい て一連 の研究 を推進 してお り,本 研究は その一部 をなす ものである。す なわち,わ が国におけ る 都 市空気の排気 による汚染評価 と予測,な らびに合理 的 な排気規制 の確立 のためには,都 市 におけ る自動 車の走 行パ ター ンの典型 を把握す る必要 があ り,本 研 究の 目的 もそ こに ある。このため本研究 では,京 都市 内での交通 量測定 の成績 に もとつ いて実験車 の走行路線 を選定 し, 自動車 の走行パ ターンお よび各 モー ドの平均 時間分 布 を 測定 し,そ の結果 につい て統計 的解析 を行 な って市内中 心部 にお ける自動車 の平均走行 サイ クル を誘 導 した。