{"title":"我要补充一些关于钢铁研究的评论","authors":"Yasunari Ueda","doi":"10.15027/30978","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"筆者は、2008年夏学期オーストリア・グラーツ大学自然科学部心理学研究所において、カール・ビューラーの言語理論を中心とする講義演習を行った。講義演習そのものは、D・カーミ博士(Dr. Daniela Camhy)とR・ロート教授(Prof. Dr. Roswith Roth)と共同で行われた。\n\n本論考は、その講義演習に際して、筆者のこれまでのビューラー研究を振り返りつつ、記録に残しておくべきと思われたいくつかの事項について記したものである。2008年時点におけるビューラー研究の状況と、彼の研究業績の概観、そして、現在までに至る言語理論の展開において意義を有していると思われるビューラーの行為理論(Akttheorie)について、筆者の考えを述べた。\n\nビューラーは、フッサールの行為理論を展開して、四場図式において、固有の言語研究領域としての発話行動(Sprechhandlung)と言語作品(Sprachwerk)を特徴づけることを試みている。発話行動に至るまでの話者における思考過程、表現活動に至るまでの言語芸術創作者における思考過程を、ビューラーは具体的行動に至るまでの行為の歴史(Aktgeschichte)として理解している。結果を先取りした思考過程、そこに人間の創造的活動の本質があると捉えている。\n\nビューラーの言語理論とその洞察は、言語研究において固有名詞抜きの共有遺産となっている。しかし、とりわけ『心理学の危機』(Die Krise der Psychologie, 1927)と『言語理論』(Sprachtheorie, 1934)からは、現在においても、多くの示唆を得ることができるであろう。","PeriodicalId":279993,"journal":{"name":"The Hiroshima University studies, Graduate School of Letters","volume":"57 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2010-12-25","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Einige Nachbemerkungen zu Bühler-Studien\",\"authors\":\"Yasunari Ueda\",\"doi\":\"10.15027/30978\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"筆者は、2008年夏学期オーストリア・グラーツ大学自然科学部心理学研究所において、カール・ビューラーの言語理論を中心とする講義演習を行った。講義演習そのものは、D・カーミ博士(Dr. Daniela Camhy)とR・ロート教授(Prof. Dr. Roswith Roth)と共同で行われた。\\n\\n本論考は、その講義演習に際して、筆者のこれまでのビューラー研究を振り返りつつ、記録に残しておくべきと思われたいくつかの事項について記したものである。2008年時点におけるビューラー研究の状況と、彼の研究業績の概観、そして、現在までに至る言語理論の展開において意義を有していると思われるビューラーの行為理論(Akttheorie)について、筆者の考えを述べた。\\n\\nビューラーは、フッサールの行為理論を展開して、四場図式において、固有の言語研究領域としての発話行動(Sprechhandlung)と言語作品(Sprachwerk)を特徴づけることを試みている。発話行動に至るまでの話者における思考過程、表現活動に至るまでの言語芸術創作者における思考過程を、ビューラーは具体的行動に至るまでの行為の歴史(Aktgeschichte)として理解している。結果を先取りした思考過程、そこに人間の創造的活動の本質があると捉えている。\\n\\nビューラーの言語理論とその洞察は、言語研究において固有名詞抜きの共有遺産となっている。しかし、とりわけ『心理学の危機』(Die Krise der Psychologie, 1927)と『言語理論』(Sprachtheorie, 1934)からは、現在においても、多くの示唆を得ることができるであろう。\",\"PeriodicalId\":279993,\"journal\":{\"name\":\"The Hiroshima University studies, Graduate School of Letters\",\"volume\":\"57 1\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"2010-12-25\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"The Hiroshima University studies, Graduate School of Letters\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.15027/30978\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Hiroshima University studies, Graduate School of Letters","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.15027/30978","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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摘要
笔者于2008年夏季学期在奥地利格拉茨大学自然科学部心理学研究所进行了以卡尔·布勒的语言理论为中心的讲课练习。讲课练习本身是与D .卡米博士(Dr. Daniela Camhy)和R .罗特教授(Prof. Dr. Roswith Roth)共同进行的。本论述考的是,在讲课练习之际,笔者一边回顾至今为止的布勒研究,一边记录了认为应该留下记录的几个事项。2008年布勒研究的状况、他的研究成果的概述,以及笔者对迄今为止语言理论发展中具有重要意义的布勒行为理论(Akttheorie)的看法。叙述了。布勒运用胡塞尔的行为理论,试图在四场图式中赋予作为语言研究领域固有的说话行为(Sprechhandlung)和语言作品(Sprachwerk)特征。布勒把从说话到行动为止的说话者的思考过程,到表现活动为止的语言艺术创作者的思考过程,理解为到具体行动为止的行为的历史(Aktgeschichte)。先看到结果的思考过程,是人类创造性活动的本质。布勒的语言理论和他的见解,在语言研究中是没有专有名词的共有遗产。但是,《心理学的危机》(Die Krise der Psychologie, 1927)和《语言理论》(Sprachtheorie,1934)即使在今天,我们也能从中得到许多启示。