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Progress of groundwater hydrology and the groundwater governance
わが国において,書籍のタイトルに「地下水」 という用語がつけられた最初の学術書は丸善から 1919年出版された君島八郎著「地下水及地表水」 (君島,1919)ではないかと思われる。本書は, 丸善の河海工学第 2 編として出版されたものであ り,土と地下水,浸透や坑内湧水,土質・水質試 験などの章も記載されている(日本地下水学会 HP,2018)。1931年には鈴木昌吉著「地下水概論」 (鈴木,1931)が,1933年には福富忠男著「地下 水」(福富,1933)がいずれも岩波書店から出版 されている。また,同じく1933年にはわが国にお いて初めての水文学に関する学術書である「水文 學」(阿部,1933)が阿部謙夫氏によって岩波書 店から出版されている。 わが国において,米国から導入した「ロータ リー鑿井機」が使われ始めたのが1913(大正 2 ) 年(遠藤,2005)であることと上記の学術書出版 年を考慮すると,わが国における地下水学や水文 学に関する学術研究がスタートしたのは1910~ 1920年頃と考えられ,それからほぼ一世紀が経過 したことになる。限られた紙数の中で,この間に おける地下水学の進展過程を全て網羅することは 出来ないので,ここでは主として水循環の視点か らその進展過程を記すとともに,2000年以降にお