T. Honda, Xiangqiong Zeng, Y. Nakanishi
{"title":"氧化石墨烯作为水溶性切削液添加剂对切削性能的影响","authors":"T. Honda, Xiangqiong Zeng, Y. Nakanishi","doi":"10.1299/jsmemecj.2019.s13209","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"NC 加工機やマシニングセンタの普及により,より高速かつ高精度な加工が求められている.切削加工におい ては,工具寿命や寸法精度を維持するために切削油剤が不可欠である.切削油剤の役割として,摩擦摩耗を抑制 する潤滑作用や加工熱を逃がす冷却作用が挙げられる.熱伝導率が小さなステンレス鋼やチタン合金などの難削 材の加工においては,工具刃先の温度上昇が生じやすく,工具摩耗が進行し易いため,冷却作用に優れる水溶性 切削液が用いられる.本研究では,水溶性切削液の添加剤として酸化グラフェンを加えることにより,切削性能 の向上を図った. 酸化グラフェンは,炭素 1原子が平面シート状構造を呈するグラフェンに酸素原子が結合した物質であり,水 酸基により水に溶ける性質を持つ.また,カルボキシ基やアミノ基などの官能基修飾により,様々な機能性を付 与できる可能性のある物質である.潤滑液として酸化グラフェンの分散液を用いることにより,酸化グラフェ ンが金属摩擦界面に介在・吸着することによって,摩擦・摩耗が低減することが分かってきている. 本実験では,20倍希釈した水溶性切削液(HI-CHIP NC-21K, タイユ株式会社)に 0.05 wt%の酸化グラフェン を添加した加工液を用いてステンレス鋼(SUS304)の液中エンドミル加工を行った.実験装置の模式図を図 1に 示す.壁面をアクリル板で作製した水槽に被削材を固定し,ステンレス製の底板には,切削力を評価するための 荷重センサを設置した.切削条件については表 1の通りとした.","PeriodicalId":187504,"journal":{"name":"The Proceedings of Mechanical Engineering Congress, Japan","volume":"73 2","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":"{\"title\":\"Effect of Graphene Oxides on cutting performance as additive for water-soluble cutting fluid\",\"authors\":\"T. Honda, Xiangqiong Zeng, Y. Nakanishi\",\"doi\":\"10.1299/jsmemecj.2019.s13209\",\"DOIUrl\":null,\"url\":null,\"abstract\":\"NC 加工機やマシニングセンタの普及により,より高速かつ高精度な加工が求められている.切削加工におい ては,工具寿命や寸法精度を維持するために切削油剤が不可欠である.切削油剤の役割として,摩擦摩耗を抑制 する潤滑作用や加工熱を逃がす冷却作用が挙げられる.熱伝導率が小さなステンレス鋼やチタン合金などの難削 材の加工においては,工具刃先の温度上昇が生じやすく,工具摩耗が進行し易いため,冷却作用に優れる水溶性 切削液が用いられる.本研究では,水溶性切削液の添加剤として酸化グラフェンを加えることにより,切削性能 の向上を図った. 酸化グラフェンは,炭素 1原子が平面シート状構造を呈するグラフェンに酸素原子が結合した物質であり,水 酸基により水に溶ける性質を持つ.また,カルボキシ基やアミノ基などの官能基修飾により,様々な機能性を付 与できる可能性のある物質である.潤滑液として酸化グラフェンの分散液を用いることにより,酸化グラフェ ンが金属摩擦界面に介在・吸着することによって,摩擦・摩耗が低減することが分かってきている. 本実験では,20倍希釈した水溶性切削液(HI-CHIP NC-21K, タイユ株式会社)に 0.05 wt%の酸化グラフェン を添加した加工液を用いてステンレス鋼(SUS304)の液中エンドミル加工を行った.実験装置の模式図を図 1に 示す.壁面をアクリル板で作製した水槽に被削材を固定し,ステンレス製の底板には,切削力を評価するための 荷重センサを設置した.切削条件については表 1の通りとした.\",\"PeriodicalId\":187504,\"journal\":{\"name\":\"The Proceedings of Mechanical Engineering Congress, Japan\",\"volume\":\"73 2\",\"pages\":\"0\"},\"PeriodicalIF\":0.0000,\"publicationDate\":\"1900-01-01\",\"publicationTypes\":\"Journal Article\",\"fieldsOfStudy\":null,\"isOpenAccess\":false,\"openAccessPdf\":\"\",\"citationCount\":\"0\",\"resultStr\":null,\"platform\":\"Semanticscholar\",\"paperid\":null,\"PeriodicalName\":\"The Proceedings of Mechanical Engineering Congress, Japan\",\"FirstCategoryId\":\"1085\",\"ListUrlMain\":\"https://doi.org/10.1299/jsmemecj.2019.s13209\",\"RegionNum\":0,\"RegionCategory\":null,\"ArticlePicture\":[],\"TitleCN\":null,\"AbstractTextCN\":null,\"PMCID\":null,\"EPubDate\":\"\",\"PubModel\":\"\",\"JCR\":\"\",\"JCRName\":\"\",\"Score\":null,\"Total\":0}","platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Proceedings of Mechanical Engineering Congress, Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1299/jsmemecj.2019.s13209","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 0
Effect of Graphene Oxides on cutting performance as additive for water-soluble cutting fluid
NC 加工機やマシニングセンタの普及により,より高速かつ高精度な加工が求められている.切削加工におい ては,工具寿命や寸法精度を維持するために切削油剤が不可欠である.切削油剤の役割として,摩擦摩耗を抑制 する潤滑作用や加工熱を逃がす冷却作用が挙げられる.熱伝導率が小さなステンレス鋼やチタン合金などの難削 材の加工においては,工具刃先の温度上昇が生じやすく,工具摩耗が進行し易いため,冷却作用に優れる水溶性 切削液が用いられる.本研究では,水溶性切削液の添加剤として酸化グラフェンを加えることにより,切削性能 の向上を図った. 酸化グラフェンは,炭素 1原子が平面シート状構造を呈するグラフェンに酸素原子が結合した物質であり,水 酸基により水に溶ける性質を持つ.また,カルボキシ基やアミノ基などの官能基修飾により,様々な機能性を付 与できる可能性のある物質である.潤滑液として酸化グラフェンの分散液を用いることにより,酸化グラフェ ンが金属摩擦界面に介在・吸着することによって,摩擦・摩耗が低減することが分かってきている. 本実験では,20倍希釈した水溶性切削液(HI-CHIP NC-21K, タイユ株式会社)に 0.05 wt%の酸化グラフェン を添加した加工液を用いてステンレス鋼(SUS304)の液中エンドミル加工を行った.実験装置の模式図を図 1に 示す.壁面をアクリル板で作製した水槽に被削材を固定し,ステンレス製の底板には,切削力を評価するための 荷重センサを設置した.切削条件については表 1の通りとした.