A. Tanimura
{"title":"Mechanisms for Calcium Signaling and Fluid and Electrolytes Secretion in Salivary Cells","authors":"A. Tanimura","doi":"10.2330/JORALBIOSCI1965.43.343","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"唾液分泌は主にムスカリン受容体やアドレナリン受容 体 によって調節 されている。多 くの臓器では交感神経 と 副交感神経がアクセルとブレーキのように拮抗的な働 き をしているのに対 し,唾 液腺では車の両輪のように協調 して水分泌 とタンパク質分泌という2つ の分泌を調節 し ている(図1)。 唾液の水成分はphospholipase C (PLC) と連関する αアドレナ リン受容体(α 受容体)や ムスカ リン受容体を介し,ア ミラーゼやムチンなどのタンパク 質成分はadenylate cyclaseと 連関するβア ドレナ リン 受容体(β 受容体)を 介 して分泌が惹起される1)。そのほ かに唾液腺の タンパ ク質分泌 に関与 す るvasoactive intestinal peptide (VIP)や 水分泌に関与するサブスタ ンスPと いった生理活性物質がよく知 られている1)。ま た最近では,プ リン受容体やPAR (protease activated receptor)受 容体が唾液腺細胞 に存在することが報告さ れている2,3)。 唾液中のタンパ ク質成分 と水 ・電解質 とでは分泌の様 式がまった く異なる。水分泌はイオン ・チャンネルやイ オン輸送体を介 してNa+, K+, Cl-な どの電解質が腺腔 内へ分泌され,そ の結果生 じる浸透圧勾配によって水が 腺腔内へ移動する現象である4)。一方,タ ンパ ク質分泌は 腺房細胞の分泌顆粒 と細胞膜の融合により,顆 粒内に蓄 えられたタンパク質が細胞外へ放出される開口分泌であ る。 受容体刺激によりPLCが 活性化 されると,膜 の リン 脂質であるホスファチジルイノシトール二 リン酸からジ ア シル グ リセ ロ ー ル(DG)と イ ノ シ トー ル三 リ ン酸(IP3) が生 成 され る。DGはprotein kinase C (PKC)の 活 性","PeriodicalId":14631,"journal":{"name":"Japanese Journal of Oral Biology","volume":"1 1","pages":"343-352"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2001-08-20","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Oral Biology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2330/JORALBIOSCI1965.43.343","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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唾液细胞中钙信号和液体及电解质分泌的机制
唾液分泌主要受到毒蕈碱受体和肾上腺素受体的调节。在很多内脏器官中,交感神经和副交感神经就像油门和刹车一样,相互拮抗,而唾液腺就像汽车的两个轮子一样,协调地调节水分泌和蛋白质分泌。图1。唾液中的水成分通过与phospholipase C (PLC)相关的α - adlenaline受体(α受体)和muscaline受体,而酶和蛋白等蛋白质成分通过adenylate介导与cyclase相关的β阿德雷纳素受体(β受体)引起分泌1)。除此之外,还有与唾液腺的淡斑质分泌有关的vasoactive intestinal peptide (VIP),以及与水分泌有关的名为sustance P的生理活性物质。1)。另外,最近有报道称唾液腺细胞中存在普林受体和PAR (protease activated receptor)受体。唾液中的唾液质成分和水、电解质的分泌方式截然不同。水分泌是介导离子通道和离子输送体,向腺腔内分泌Na+、K+、Cl-等电解质,其结果产生的渗透压勾配使水向腺腔内移动的现象。另一方面,腺囊质分泌是通过腺房细胞的分泌颗粒和细胞膜的融合,使颗粒内存储的蛋白质向细胞外释放的开口分泌。在受体刺激下PLC被激活后,从膜的磷脂磷酸化二磷酸二酰糖醇(DG)和三林酸二酰糖醇(IP3)被生成。DG是protein kinase C (PKC)的活动性
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