Glass Transitions and Low-energy Excitations of Ionic Liquids
O. Yamamuro, Y. Moriya, Y. Inamura
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引用次数: 3
Abstract
近年,「イオン液体」と呼ばれる室温で液体状態にある イオン性物質が注目を集めている。1) かつては,「常温イオ ン液体」,「イオン性液体」,「低融点溶融塩」などという 呼び方もされていたが,現在は固有名詞的に「イオン液 体」と呼ばれることが多い。現在扱われているほとんどの イオン液体の陽イオンは,アルキルイミダゾリウムイオン, アルキルピリジニウムイオン,アルキルアンモニウムイオ ンのいずれかである。陰イオンの種類にはあまり依らず, ハロゲンイオン, BF4-やPF6-などの球形に近いイオン, さらには (CF3SO2)2N-(TFSI)などの比較的大きなイオ ンまでが対象になる。 イオン液体には幾つかの特徴があるが,第一に低蒸気圧, 高分解温度,難燃性などの熱力学的安定性があげられる。 イオン液体の熱重量測定を行うと, 200°C程度まではほと んど減量が見られない。第二の特徴は,高イオン導電性, 高分極率,広電位窓など優れた電気化学特性をもつことで ある。そして第三の特徴は,陽陰両イオンの構造を変える ことにより物理的性質をかなり自由に変えうることである (良デザイン性)。これらの特徴を活かして,環境調和型の 溶媒,電池材料,アクチュエーターなど様々な応用が考え Netsu Sokutei 34(3)120-127
离子液体的玻璃化跃迁和低能激发
近年来,被称为“离子液体”的室温下处于液体状态的离子性物质备受关注。1)过去也有“常温离子液体”、“离子性液体”、“低熔点熔盐”等叫法,但现在多以专有名词称其为“离子液体”。目前所使用的大部分离子液体的阳离子都是烷基偶氮离子、烷基吡啶离子或烷基氨离子。不太依赖阴离子的种类,卤素离子、BF4-和PF6-等接近球形的离子,甚至(CF3SO2) 2n -(TFSI)等较大的离子都可以成为对象。离子液体有几个特点,第一,具有低蒸气压、高分解温度、阻燃性等热力学稳定性。进行离子液体的热重量测定,在200°C左右不会出现补同减量。第二个特点是具有高离子导电性、高极化率、广电位窗等优良的电化学特性。第三个特点是,通过改变阳离子和阴离子的结构,可以相当自由地改变物理性质(良好的设计性)。考虑充分利用这些特点,应用于环境协调型溶剂、电池材料、执行器等各种领域。Netsu Sokutei 34(3)120-127
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