Synthesis of Acetic Acid from Met h anol and Carbon Monoxide under High Pressure

Abstract

高温高圧下において一酸化炭素とCH3OH・BF3とより酢酸を合成する実験を行い,その結果CH3OH・BF3はCH3OCH3・BF3およびH2O・BF3を生じ,これらと平衡を保ちつつ一酸化炭素と反応することを明らかにした。酢酸の生成速度はCH3OH・BF3の平衡濃度および一酸化炭素のフガシテイーの1次に比例し,その速度定数は200℃においてk=1.7×10-5 atm-1・min-1であり,活性化エネルギーは約15kcal/molである。反応温度が210℃以上となるとタール状物質生成の副反応のために酢酸の最終収率は低下する。酢酸合成の条件としては,H2O・BF3とCH3OH・BF3のモル比1.5,反応温度200℃,一酸化炭素圧力1000atmが適当であり,この条件の場合反応時間2時間で酢酸収率92mol%をえた。