Moriaki Taniguchi, Y. Nagamatsu, Masafumi Yamanaka, H. Kakigawa, Y. Kozono
{"title":"Sterilization of Denture with Electrolized Neutral Water","authors":"Moriaki Taniguchi, Y. Nagamatsu, Masafumi Yamanaka, H. Kakigawa, Y. Kozono","doi":"10.2504/KDS.62.29","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"電解中性水は強力な殺菌作用をもちながら生体にも環境にもやさしいため,歯科器材の消毒処理に広く用いられるようになってきた.本研究では,この中性水で使用中の義歯を1分間超音波洗浄し,付着菌の除菌およびそれに伴う口臭の抑制効果を調べ,義歯の消毒に中性水を応用したときの有用性について検討した.菌数はATPテスターで求めた.口臭はハリメーターにより測定した.ハリメーターは一般に測定値に疑問がもたれてきているが,ハリメーターの特性を調べ,本実験には十分利用可能であることを確かめた上で使用した.洗浄前の義歯には105~108個/cm2の菌が付着していた.被験者10名の合計13義歯中,7義歯は洗浄によって95~100%の除菌率,3義歯は75~94%,残り3義歯は65%以下の除菌率を示した.洗浄によってハリメーター値は減少したが,義歯の除菌率とハリメーター値の減少量には有意な相関は認められなかった.10名の被験者中7名が洗浄によって爽快息のレベルになった.プラークや食物残渣の堆積が多い義歯は,3分間の超音波洗浄で100%近い除菌率になり,爽快息レベルのハリメーター値になった.2名は喫煙習慣があり,ハリメーター値の減少が少なかった.以上の結果から,電解中性水による洗口および義歯の洗浄は口臭抑制の観点からも有効であることが示唆された.","PeriodicalId":23086,"journal":{"name":"The Journal of The Kyushu Dental Society","volume":"162 1","pages":"29-38"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2008-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"2","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Journal of The Kyushu Dental Society","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2504/KDS.62.29","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}