ECMO導入時ガイドワイヤが皮下に迷入し待機的に除去を行った急性心筋炎の1小児例(Standby removal of a misplaced subcutaneous guidewire during induction of extracorporeal membrane oxygenation in a pediatric patient with acute myocarditis)

田村 佑平, 西村 奈穂, 壷井 伯彦, 井手 健太郎, 松本 正太朗, 藤野 明浩, 中川 聡
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Abstract

緊急でECMO導入が必要な場合,カニュレーションに伴う合併症を起こすことがある。症例は13歳の女児。急性心筋炎の疑いで,当院に転院した。転院後に無脈性心室頻脈となり,ECPRを開始した。右大腿動静脈から経皮的にカニューレの挿入を試みたが,挿入中にガイドワイヤが抜去困難となったため,左大腿動静脈にカットダウンにてカニューレを挿入しECMOを確立した。遺残したガイドワイヤは右鼠径部皮下で複雑なループを形成した後,血管内に入り,先端は上大静脈に到達していた。ガイドワイヤは牽引しても抜去できないため,出血性合併症のリスクを考慮し,待機時にガイドワイヤを抜去する方針とした。その後,心機能は改善し,入院8日目にECMOを離脱,ガイドワイヤの走行をCT検査で確認した後,入院11日目に外科的にガイドワイヤを除去した。とくに大きな合併症は認めず,ICUを退室した。ガイドワイヤ遺残などカニュレーションに伴う合併症が生じた場合,原疾患の病態および遺残したまま管理するリスクとECMO中の出血性合併症などのリスクを考慮し,安全に抜去できる時期と方法を考え抜去の戦略を立てることが重要である。
ECMO导入时导轨误入皮下,等待性地进行去除的急性心肌炎1小儿例(Standby removal of a misplaced subcutaneous guidewireduring induction of extracorporeal membrane oxygenation in a pediatric patient with acutemyocarditis)
在紧急情况下需要导入ECMO时,伴随加入会出现并发症。病例为13岁女童。疑因急性心肌炎,转院到本院。转院后转为无脉性心室心动过速,开始ECPR。曾尝试从右大腿动静脉经皮插入卡纽莱,但在插入过程中引导线难以拔出,因此通过切下卡纽莱插入左大腿动静脉确立了ECMO。留下的引线在腹股沟皮下形成复杂的环路后进入血管内,前端到达上大静脉。由于引导线无法被牵引拔除,考虑到出血性并发症的风险,决定在待机时拔除引导线。此后心功能好转,入院第8天脱离ECMO, CT检查确认引导线行走后,入院第11天外科切除了引导线。没有发现特别严重的并发症,就离开了ICU。当发生导轨残留等伴随添加的合并症时,要考虑到原疾病的病态及残留管理的风险和ECMO中的出血性合并症等风险,考虑安全拔除的时间和方法,制定拔除的战略是很重要的。
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