Sumiko Nakamura, H. Okadome, K. Yoza, K. Haraguchi, T. Okunishi, Keitarou Suzuki, H. Satoh, K. Ohtsubo
{"title":"Differentiation and search for palatability-factors of world-wide rice grains by PCR method","authors":"Sumiko Nakamura, H. Okadome, K. Yoza, K. Haraguchi, T. Okunishi, Keitarou Suzuki, H. Satoh, K. Ohtsubo","doi":"10.1271/NOGEIKAGAKU1924.78.764","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"米の食味に品種が強く影響することはよく知られているが,品種特性はDNAによって規定される.そこで,本研究では,これまでに蓄積した品種判別用の各種プライマーおよび新たに開発したデンプン特性やタンパク質組成に関係するプライマーを用いるPCRを利用したDNA食味推定技術の開発を目的に研究を行い,以下の結果を得た. (1)米の主成分であるデンプンの特徴は米の食味に強くかかわっているので,結合型デンプン合成酵素,可溶性デンプン合成酵素,枝作り酵素,枝切り酵素などに関係するプライマーを用いたPCRによって各種の米から抽出した鋳型DNAを増幅し,インド型あるいは日本型系統の比較を行い, DBEなどの部分配列が両者の間で相違していることを見いだした. (2)米タンパク質の主成分である,グルテリンおよびプロラミンに関係するプライマーを使用したPCRの結果,グルテリン関連遺伝子の一部がインド型米と日本型米で相違していることを見いだした. (3)これらのプライマーを用いたPCRによって増幅される識別DNAバンドの出現の有無を1(出現)あるいは0(出現せず)と2値化し,説明変数とした.一方,食味の構成要因である,アミロース含量,タンパク質含量,米飯付着量および精米粉糊化特性を目的変数とし,重回帰分析によって重相関係数が,それぞれ0.92, 0.81, 0.93, 0.84の推定式を作製した.これらの推定式について,未知試料を用いて検討し,適用性を確かめた.","PeriodicalId":9443,"journal":{"name":"Bulletin of the Agricultural Chemical Society of Japan","volume":"315 1","pages":"764-779"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2004-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"16","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Bulletin of the Agricultural Chemical Society of Japan","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1271/NOGEIKAGAKU1924.78.764","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}