D. Watanabe, Aya Osuga, Hiroaki Fukuda, Yoshinobu Kikukawa
{"title":"A questionnaire survey on the current status of treatment of patients with recurrent genital herpes","authors":"D. Watanabe, Aya Osuga, Hiroaki Fukuda, Yoshinobu Kikukawa","doi":"10.3812/jocd.38.445","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"再発性性器ヘルペス(recurrent genital herpes:RGH)患者232名と,皮膚科,婦人科・産婦人科(以下,婦人科),泌尿器科の医師231名を対象に,RGHの患者ニーズおよび医師の診療実態に関するアンケート調査を行った. 回答を得た患者の男女比は6:4で,再発頻度が年1~2回の患者が8割を占めた.患者全体の6割が内服抗ウイルス薬(以下,内服薬)を単独または併用で使用していたのに対し,3割は外用抗ウイルス薬(以下,外用薬)のみで治療していると回答した.現在の治療を「満足」とした患者は,Patient Initiated Therapy(以下,PIT)で44.6%,5日間投与で31.1%,再発抑制療法で32.5%,外用薬のみで17.6%であった. 診断にウイルス抗体検査を用いると回答した医師のうち,受診時の皮疹におけるウイルスの有無を判断する目的で抗体検査を実施すると回答した医師は,婦人科および泌尿器科で半数を超えた. RGH診療で重視することは患者と医師で大きく異なり,最も差が大きかった項目は「再発をなくす」(患者38.8%:医師16.9%)であった. 本調査の結果,日本性感染症学会等の診療ガイドラインで推奨されている内服治療が治療の中心であったものの,外用薬のみでの治療が一定数行われており,ガイドラインが十分に浸透してない可能性も考えられた. 内服薬による治療は,外用薬のみの治療に比べ患者満足度が高かった.RGHにおいては再発を完全に防ぐことは困難であるが,内服療法を基本とした,患者自身が積極的に再発に対処できる治療が活用されると共に,患者の悩みや希望に寄り添った患者指導が行われるようになることが望まれる.","PeriodicalId":17355,"journal":{"name":"Journal of The Japan Organization of Clinical Dermatologists","volume":null,"pages":null},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2021-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of The Japan Organization of Clinical Dermatologists","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.3812/jocd.38.445","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}