{"title":"コンジローマ合併子宮頸部上皮内癌に対し光線力学療法(PDT)が著効した1例","authors":"清 三宅, 賢治 吉田, 岡本 三四郎, 司 秋谷, 真也 中野, 優紀 坂本, 美夫 天神, 西村 隆一郎, 忠夫 田中","doi":"10.2530/JSLSM.30.26","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"HPVは,そのDNAタイプにより,子宮頸部にコンジローマのような良性病変や,子宮頸癌のような悪性病変を引き起こすことが知られている.コンジローマの治療法は内科的治療・外科的治療であるが,光線力学療法(PDT)による治療効果については現在のところ明らかではない.今回,コンジローマ合併子宮頸部上皮内癌に対しPDTが著効した1例を経験したので報告する.34歳,子宮頸部病変にて精査・加療目的に受診.同部位にコンジローマおよび上皮内癌を認めコンジローマ合併上皮内癌と診断.HPVジェノタイピング(アンプリコア・リニアアレイ法®)にて6型と16型の重複感染を認めた.家族および本人から十分なインフォームドコンセントを得てPDTを施行した.治療6ヶ月後,組織診・HPV含め異常所見は消失した.本症例は,高リスクと低リスクHPVが子宮頸部に同時に感染したため,同部位にコンジローマおよび上皮内癌が生じたものと考えられた.PDTはコンジローマ合併症例に対しても有効な治療法であることが示唆された.","PeriodicalId":22716,"journal":{"name":"The Journal of Japan Society for Laser Surgery and Medicine","volume":"49 1","pages":"26-29"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2009-04-15","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"The Journal of Japan Society for Laser Surgery and Medicine","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2530/JSLSM.30.26","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}