Matrix vesicle-mediated mineralization and periodontal regeneration

Tomoaki Iwayama, S. Murakami
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Abstract

石灰化(mineralization)は有機マトリックスへのリ ン酸カルシウム結晶の沈着であり,脊椎動物の生理的 及び病的な硬組織形成に普遍的な現象である。骨,軟 骨,象牙質,セメント質など間葉系組織由来の生体硬 組織の石灰化初期過程においては,硬組織形成細胞か ら細胞外マトリックスおよび 30-300 nmの基質小胞 (matrix vesicle)と呼ばれる膜性小器官が細胞外へと 分泌されることが必須である1‐3)。基質小胞にはカルシ ウムおよび無機リン酸のみならず,硬組織形成に必要 な酵素群や脂質が含まれ,硬組織が成熟していく過程 においては,細胞外マトリックスと基質小胞の相互作 用により,石灰化基質が形成され,硬組織の石灰化と 成熟が促進される。この一連の過程は基質小胞性石灰 化と呼ばれる。しかしながら,硬組織形成細胞中で基 質小胞がどのように形成され分泌されるかについて は,硬組織形成の基本的なメカニズムにも関わらず, 長年明確な結論が得られないままであった。ごく最近 になって,様々な新技術を用いた研究成果が次々と発 表され,基質小胞形成の過程が明らかになりつつある。 本稿では,これらの最新知見を紹介するとともに,歯 周組織において基質小胞性石灰化の果たす役割や,基 質小胞を用いた歯周組織再生療法の可能性について概 説したい。
基质囊泡介导的矿化与牙周再生
石灰化(mineralization)是磷酸钙结晶在有机基质上的沉积,是脊椎动物生理性和病态硬组织形成的普遍现象。在来自骨骼、软骨、象牙质、水泥质等间叶系组织的生物硬组织的石灰化初期过程中,从硬组织形成细胞到细胞外基质及30- 300nm的基质囊泡(matrix被称为vesicle)的膜性细胞器必须向细胞外分泌1 - 3)。基质囊泡中不仅含有钙和无机磷酸,还含有硬组织形成所需的酶群和脂质,在硬组织成熟的过程中,细胞外基质和基质囊泡的相互作用根据用途,形成钙化基质,促进硬组织的钙化和成熟。这一系列的过程被称为基质内质泡性石灰化。然而,硬组织形成细胞中基质囊泡是如何形成和分泌的,尽管存在硬组织形成的基本机制,但多年来一直没有得到明确的结论。最近,利用各种新技术的研究成果不断问世,基质囊泡形成的过程逐渐清晰。本文在介绍这些最新知识的同时,还将概论基质内质泡性钙化在牙周组织中发挥的作用,以及利用基质内质泡进行牙周组织再生疗法的可能性。
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