{"title":"Frontier of Quantum Molecular Spintronics Based on Single-Molecule Quantum Magnets","authors":"M. Yamashita","doi":"10.4019/bjscc.65.2","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"20世紀は電子の持つ電気的性質(電荷)を利用した エレクトロニクス(シリコンテクノロジー)の時代であ り、20世紀の科学技術を飛躍的に発展させ、今後も重 要なテクノロジーとして活躍するであろうと考えられ る。一方、20世紀の後半になると、電子の持つもう一 つの性質である磁気的性質(電子スピン)を電荷と組み 合わせ、新しい機能を創出する「スピントロニクス」に 注目が集まった。この技術は 21世紀のキーテクノロジ ー(ナノテクノロジー)として、基礎と応用の両面から 盛んに研究されている。このスピントロニクスは既に実 用化されており、我々の日常生活において多くの恩恵を 受けている。代表的なスピントロニクスである巨大磁気 抵抗効果(GMR: Giant Magnetoresistance Effect)を用い たMRAM(Magnetic Random Access Memory Systems)は、 従来のエレクトロニクスに比べて、不揮発性であること、 ナノ秒の操作速度、高密度情報記憶容量および低電力消 費などの利点がある。グリューンベルク博士とフェルト 博士は 1980年代に GMRデバイスの作成に世界で初め て成功して、2007年にノーベル物理学賞を受賞してい る。ところが、有名なムーアの法則に従えば、集積回路 上のトランジスター数は「18か月(=1.5年)ごとに 2 倍になる」というものである。これを式で表現すると、 n 年後の倍率 p は、p=2となる。","PeriodicalId":72479,"journal":{"name":"Bulletin of Japan Society of Coordination Chemistry","volume":"44 1","pages":"2-8"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2015-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"https://sci-hub-pdf.com/10.4019/bjscc.65.2","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Bulletin of Japan Society of Coordination Chemistry","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.4019/bjscc.65.2","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}