Parallelization of Crystal Calculation for Large-Scale Molecular Crystal Structure Analysis

S. Obata, H. Goto
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Abstract

計算化学技術による結晶構造解析は、機能材料や医薬品の開発など広範囲な研究分野において重要な役割が期待されている。一般に結晶計算では、計算対象となる結晶モデルを大きくするとより実在系に近づき、より高精度な計算結果を期待できるが、それに伴う分子間相互作用の計算量は爆発的に増加する。このため、利用可能な計算機の演算性能に応じて計算できる結晶モデルの大きさは制限されてしまう。そこで本研究では、我々が開発してきた結晶構造最適化プログラムKESSHOUの結晶計算法を、汎用分子計算プログラムCONFLEXに導入したCONFLEX/KESSHOUにおいて、分子間相互作用の計算部分に並列分散処理技術を適用することによって、結晶構造のエネルギー計算や構造最適化の効率的な高速化を実現した。また、結晶モデルの大規模化に伴う分子間相互作用エネルギーの加算誤差を最小限に抑えるため、Kahanの加算アルゴリズムを適用した。並列分散計算環境を利用して、アスピリン結晶の構造最適化を行なったところ、その並列化効率が90%以上に達することを確認した。また、結晶モデルの大きさ(有効結晶半径)に依存した結晶エネルギー揺らぎを調べたところ、有効結晶半径80A以上の結晶モデルの結晶エネルギーは10-3 kcal/mol以内の精度で求められることが分かった。
大尺度分子晶体结构分析中晶体计算的并行化
基于计算化学技术的结晶结构分析,有望在功能材料和医药品开发等广泛的研究领域发挥重要作用。一般来说,在晶体计算中,增大作为计算对象的晶体模型,就会更接近实在系统,可以期待更高精度的计算结果,但随之而来的是分子间相互作用的计算量的爆发性增长。因此,可以根据可用计算机的运算性能来计算的结晶模型的大小受到限制。因此,本研究将我们开发的晶体结构优化程序KESSHOU的晶体计算方法引入通用分子计算程序CONFLEX,即CONFLEX/KESSHOU中分子间相互作用的计算部分。通过应用并行分布式处理技术,实现了晶体结构能量计算和结构优化的高效高速化。另外,为了将随着结晶模型的大规模化而产生的分子间相互作用能量的相加误差降至最低,应用了Kahan的相加算法。利用并行分布式计算环境,对阿司匹林晶体进行结构优化,确认其并行化效率可达90%以上。另外,根据结晶模型的大小(有效结晶半径)调查结晶能量的波动,有效结晶半径80a以上的结晶模型的结晶能量为10-3被要求精度在kcal/mol以内。
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Journal of Computer Aided Chemistry
Journal of Computer Aided Chemistry CHEMISTRY, MULTIDISCIPLINARY-
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