{"title":"Estimated vertical mixing lengths of the ozone wave in tropopause folding observed at the summit of Mt. Fuji on November 15, 1995","authors":"Y. Tsutsumi","doi":"10.2467/MRIPAPERS.52.1","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"1995年11月15日に富士山頂でトロポポーズフォールディングを観測した。このフォールディングは山頂で強い波状のオゾン変動を示したので、プランドルの混合長理論を用いて山頂高度でのオゾン波動中の鉛直混合距離をケーススタディとして見積もった。その結果、山頂での継続時間は18分と短かったものの、最大でオゾン振幅10.1ppbvという波が観測された。この波は、245.1mの鉛直混合距離に相当する。フォールディングの間中観測された他の波は、それぞれ鉛直混合距離が45.1、72.0、70.8、102.5mと見積もられた。観測したフォールディングはこれまで富士山頂で観測したフォールディングの中で珍しい波状構造を持っていた。そのためこのフォールディングの値をフォールディング一般の典型値とする事は出来ない。また、この見積もりはケーススタディであり、また多くの仮定を含んでいることにも注意しなければならない。しかし、東アジア域でのフォールディングの直接観測はほとんど無いので、この結果は意義があると考えられる。この解析に加えて、もしリモートセンシング法を含む何らかの手段でフォールディング中の波動の鉛直擾乱速度が判れば、今後富士山頂の個々のフォールディングに対して成層圏から対流圏へのオゾンフラックス量の見積もりが出来る可能性がある。","PeriodicalId":39821,"journal":{"name":"Papers in Meteorology and Geophysics","volume":"52 1","pages":"1-8"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2001-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"2","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Papers in Meteorology and Geophysics","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2467/MRIPAPERS.52.1","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Earth and Planetary Sciences","Score":null,"Total":0}