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引用次数: 2
Abstract
1981年から1983年の3年間の住民調査で得られた現代日本人の頭部 X 線規格写真419枚を使用し,顎関節の形態学的な性差,年齢差を調査した。その結果,女性は男性より関節突起が細長く,下顎頭幅は小さかった。下顎窩は幅,深さとも男性が大きい傾向にあり,下顎窩の深さに対する下顎頭の高さの割合では女性が大きい傾向にあった。また若い年齢群ほど関節突起は細長く,とくにこの傾向は女性で著明であった。下顎頭幅は男性では若い年齢群ほど小さかったが,女性では加齢による一定の傾向はなく,下顎頭の尖鋭化が男女の若い年齢群にみられた。また若い年齢群ほど下顎窩幅に対して下顎頭幅の割合は小さく,下顎窩の深さに対して下顎頭の高さの割合は大きくなっていた。