COVID–19療養経過中のため診断が遅れて薬疹が重症化した1例(A case of severe drug eruption with delayed diagnosis due to COVID–19)

小林 駿, 齊藤 志穂, 山田 尚弘, 松村 宣寿, 門馬 法子, 根本 信仁, 森野 一真
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Abstract

重症薬疹は検査結果に加えその症状と経過により診断される。今回,オンライン診療下で身体診察が不十分となり診断が遅れた重症薬疹を経験した。症例はうつ病治療中の31歳女性。精神科病院入院中,X−30日,ラモトリギン内服を開始した。X−23日,coronavirus disease 2019(COVID–19)患者に濃厚接触したため自宅療養目的に退院した。X−16日,発熱と全身の紅斑が出現した。X−15日,オンラインで処方医の定期診察を受けたが発熱と皮疹に気づかれなかった。X−5日,COVID–19に罹患したことが判明した。X−3日,発熱が続くため処方医と異なる2次医療機関に救急搬送されたがCOVID–19であるために皮疹の診察を十分に受けなかった。自宅療養を継続したが発熱と皮疹が改善しないため,X日,当院に救急搬送された。重症薬疹を疑い,被疑薬を中止しステロイドの全身投与を開始後,皮疹は経日的に改善し,X+14日に自宅退院した。本症例はCOVID–19に罹患したため,前医で全身の皮膚観察がなされず,薬疹を疑う所見の一つである播種状紅斑に気づかれなかった結果,薬疹の診断と被疑薬中止が遅れた。COVID–19流行によりオンライン診療が広く導入されているが,非対面での診察時に皮膚所見が重要と考えられる場合は,皮疹の場所や形態,その推移を含めた問診とカメラを通した視診にとくに留意すべきである。
一例因 COVID-19 治疗过程而延误诊断的严重药物性糜烂病例
重症药疹的诊断除实验室结果外,还需依据其症状和病程。在本研究中,我们经历了一例严重药物性皮疹,由于在线医疗服务下的体格检查不充分而延误了诊断。患者是一名正在接受抑郁症治疗的 31 岁女性。X-30 日,在精神病院住院期间,她开始服用拉莫三嗪;X-23 日,由于密集接触 2019 年冠状病毒病(COVID-19)患者,她出院回家护理;XX-16日,出现发热和全身红斑;X-15日,与处方医生进行常规在线咨询,处方医生对发热和皮疹并不知情;X-5日,发现患有COVID-19。X-3 日,由于持续发烧,他被紧急送往与处方医生不同的二级医疗中心,但由于 COVID-19 的原因,他没有得到充分的皮疹检查。他在家中继续接受治疗,但发烧和皮疹没有好转,于是在 X 日被紧急送往我院。由于怀疑是严重的药物性皮疹,我们停用了疑似药物,并开始全身使用类固醇激素,之后皮疹每天都有好转,患者于 X+14 日出院回家。由于 COVID-19 的流行,之前的医生没有对患者进行系统的皮肤观察,也没有注意到疑似药物疹之一的播散性红斑,因此延误了药物疹的诊断和疑似药物的停药。不过,如果在非面对面检查中认为皮肤检查结果很重要,则应特别注意问诊,包括皮疹的位置和形态及其演变,以及通过摄像头进行的目视检查。
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