{"title":"Occurrence of Pericarp Damage and Mitigation Methods in the New Citrus Cultivar, ‘Mizuki’","authors":"Kenji Takeoka, Maki Matsuoka, Yuko Yanagimoto, Junko Kaneyoshi","doi":"10.2503/hrj.22.225","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"カンキツ新品種‘瑞季’に発生する果皮障害である黄斑の特徴と防止対策について検討した.‘瑞季’に発生する果皮障害で主に問題となるのは黄斑であり,黄斑は日焼けとは異なる症状を呈した.黄斑は,7月下旬に初発が確認され,8月下旬にかけて増加し,12月にも新たな発生を確認した.黄斑発生部位の果皮切片を観察すると,油胞組織の一部に褐変が確認された一方,未発生部位には褐変を認めなかった.黄斑発生部位における一切片当たりの油胞組織の褐変数は,80%以上が1個であった.樹冠の部位別の黄斑発生数は,内なりが,外なり上部および外なり下部と比較して少なかった.また,外なりでは,日陰面が陽光面と比較して1果実内での黄斑発生数は少なかった.着生位置により,果実形質には果皮色のL*を除き差がなく,いずれの位置でも4月中旬には糖度12°,酸度1.0%程度となった.黒色化繊布の果実への被覆により,黄斑の発生は抑制され,7月下旬までに被覆した場合に効果が高かったが,8月下旬以降に被覆した場合には効果がなかった.また,日射と黄斑発生の関係では,積算全天日射量が増加するほど,黄斑発生果率が高まる傾向にあり,高い正の相関が見られた.以上のことから,‘瑞季’における黄斑の発生には,果実の発育ステージや日射条件が影響しており,果実が受ける日射量をコントロールすることで黄斑発生を制御できる可能性が示唆された.","PeriodicalId":484033,"journal":{"name":"Horticultural Research (japan)","volume":"69 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2023-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Horticultural Research (japan)","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2503/hrj.22.225","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}