A Labor-Saving Fertilization Method Omitting Top Dressing at the Panicle Formation Stage Utilizing Controlled Release Fertilizer in Two-Rowed Barley for Food
{"title":"A Labor-Saving Fertilization Method Omitting Top Dressing at the Panicle Formation Stage Utilizing Controlled Release Fertilizer in Two-Rowed Barley for Food","authors":"Tomomichi ISHIMARU, Masato ARAKI","doi":"10.1626/jcs.92.300","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"食糧用二条オオムギ (オオムギ) において,穂肥が省略できる省力施肥法を確立するために,適する肥効調節型肥料の解明と肥効調節型肥料を活用した分げつ時の追肥1回施用体系の検討を行った.窒素溶出期間が異なる二つの重窒素標識リニア型タイプを供試し,穂揃期および成熟期における二つのリニア型タイプ (LP) に由来するオオムギ植物体中の窒素含有量および施肥窒素利用率を明らかにした.穂揃期では,二つのLP肥料に由来する窒素含有量は,30日溶出タイプ (LP30) 由来が0.35 g m–2に対し,20日溶出タイプ (LP20) 由来は0.58 g m–2と有意に多く,施肥窒素利用率もLP20由来が有意に高かった.一方,成熟期では,窒素含有量と施肥窒素利用率に有意な差は認められなかった.穂揃期の含有窒素量の多少は収量に影響を与えることから,穂揃期において窒素含有量が多く,施肥窒素利用率の高かったLP20の方が,オオムギの省力施肥に適する肥効調節型肥料と判断された.次に,分げつ肥施用時にLP20を活用した追肥1回施用体系におけるオオムギの生育,収量,精麦適性を検討した.その結果,慣行分施区と比べて出穂期は同日で,成熟期は1日遅く,倒伏程度は同程度の軽微であった.収量は,千粒重の向上により5%優れた.子実タンパク質含有率は高かったが,精麦適性は同等であった.これらのことから,分げつ時の肥効調節型肥料LP20による追肥1回施用体系は,穂肥を省略できる省力施肥法であることが実証された.","PeriodicalId":14784,"journal":{"name":"Japanese Journal of Crop Science","volume":"55 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2023-10-05","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Crop Science","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1626/jcs.92.300","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"Q4","JCRName":"Agricultural and Biological Sciences","Score":null,"Total":0}
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Abstract
食糧用二条オオムギ (オオムギ) において,穂肥が省略できる省力施肥法を確立するために,適する肥効調節型肥料の解明と肥効調節型肥料を活用した分げつ時の追肥1回施用体系の検討を行った.窒素溶出期間が異なる二つの重窒素標識リニア型タイプを供試し,穂揃期および成熟期における二つのリニア型タイプ (LP) に由来するオオムギ植物体中の窒素含有量および施肥窒素利用率を明らかにした.穂揃期では,二つのLP肥料に由来する窒素含有量は,30日溶出タイプ (LP30) 由来が0.35 g m–2に対し,20日溶出タイプ (LP20) 由来は0.58 g m–2と有意に多く,施肥窒素利用率もLP20由来が有意に高かった.一方,成熟期では,窒素含有量と施肥窒素利用率に有意な差は認められなかった.穂揃期の含有窒素量の多少は収量に影響を与えることから,穂揃期において窒素含有量が多く,施肥窒素利用率の高かったLP20の方が,オオムギの省力施肥に適する肥効調節型肥料と判断された.次に,分げつ肥施用時にLP20を活用した追肥1回施用体系におけるオオムギの生育,収量,精麦適性を検討した.その結果,慣行分施区と比べて出穂期は同日で,成熟期は1日遅く,倒伏程度は同程度の軽微であった.収量は,千粒重の向上により5%優れた.子実タンパク質含有率は高かったが,精麦適性は同等であった.これらのことから,分げつ時の肥効調節型肥料LP20による追肥1回施用体系は,穂肥を省略できる省力施肥法であることが実証された.
在粮食用二条大麦中,为了确立可省略穗肥的省力施肥法,对适用的肥效调节型肥料的阐明和利用肥效调节型肥料的分月追肥1次施用体系进行了讨论。试验了氮溶出期间不同的两种重氮标记线性型,并阐明了在穗集期和成熟期,来自两种线性型(LP)的大麦植物体中的氮含量和施肥氮利用率。在穗集期,来自两种LP肥料的氮含量明显高于来自30日溶出类型(LP30)的0.35 g m - 2,而来自20日溶出类型(LP20)的0.58 g m - 2,LP20来源的施肥氮利用率也显著高。而在成熟期,氮素含量与施肥氮素利用率没有显著差异。由于穗集期含氮量的多少会影响产量,因此判断在穗集期含氮量高、施肥氮利用率高的LP20更适合大麦省力施肥的肥效调节型肥料。接着,研究了在使用分月肥时采用LP20追肥1次施用体系下大麦的生长、产量、精麦适应性。结果显示,与惯例分施区相比,出穗期为当天,成熟期晚1天,倒伏程度轻微。产量,千粒重提高了百分之五。子实蛋白质含量高,但精麦适应性相同。由此证实,采用分月肥效调节型肥料LP20追肥1次施用体系是可以省略穗肥的省力施肥法。