石垣島宮良川沖沿岸海域表面水中のケイ酸塩,リン酸塩,及び溶存カドミウムについて

和雄 阿部, 弘紀 福岡
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Abstract

沖縄県石垣島宮良湾沖合域(岸からの距離約1800,2700,3900 m)及び宮良川河口において,2006年8月から2007年12月まで一月に一回程度の間隔で表面水中のケイ酸塩,リン酸塩,及び溶存カドミウム濃度を定量した。塩分・水温から見た沖合域の海域特性は,一般に宮良川からの淡水流出及び気温変動の影響を受け,12-5月の低水温・高塩分傾向,6-10月の高水温・広範囲な塩分分布,及び11月の中間的な傾向を示す周年変動が認められた。沖合域で観測されたケイ酸塩,リン酸塩,及び溶存カドミウムの濃度変動は周年を通して顕著ではなく,最大でそれぞれ7 μM,0.13 μM,32 pM程度であった。この調査海域はサンゴ礁に隣接しており,一部の海水は礁内の海水交換に伴い外洋水として礁内へ流入する。調査海域で得られたリン酸塩やカドミウム濃度は現在のところ富栄養や重金属汚染等の兆候はなく,実際の栄養塩とサンゴ生育の関係等から判断すると,隣接するサンゴ礁生態系への当海域からの富栄養等の影響は小さいものと考えられる。
关于石垣岛宫良川冲沿岸海域表面水中的硅酸盐,磷酸盐,以及溶解镉
从2006年8月到2007年12月,在冲绳县石垣岛宫良湾前海区域(距岸边约1800,270,390米)及宫良川河口,以每月一次的间隔将表面水中的硅酸盐、磷酸盐,并定量了镉的浓度。从盐分、水温来看的近海海域的海域特性,一般受宫良川的淡水流出及气温变动的影响,12-5月的低水温、高盐分倾向,6-10月的高水温、广泛的盐分分布;以及显示11月中间趋势的周年变动被认可。在近海区域观测到的硅酸盐、磷酸盐以及溶解镉的浓度变动在历年都不显著,最大分别为7 μM、0.13 μM和32pm左右。这片科考海域毗邻珊瑚礁,部分海水随着礁内海水交换而作为外洋水流入礁内。目前在调查海域获得的磷酸盐和镉浓度没有出现富营养和重金属污染等迹象,从实际的营养盐和珊瑚生长的关系等判断,从该海域的富营养等对邻接的珊瑚礁生态系统的影响很小。
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