{"title":"Allergic rhinitis in infants: Current status and issues","authors":"S. Masuda","doi":"10.5648/jjiao.37.17","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"我が国でよく知られているのは,馬場らによる耳鼻咽 喉科医とその家族を対象にした 2008年のアレルギー性鼻 炎有症率の調査である。それによれば 0~4歳児の通年性 アレルギー性鼻炎の有症率は 4.0%,同じくスギ花粉症は 1.1%と決して高くはないが,その後 10歳代にかけて急速 に有症率が増加することが示されている。 低年齢児のアレルギー性鼻炎の疫学調査の難しさの一因 は,診断基準が確立していないことにある。2歳以下の有 症率は,「かぜをひいていないのに水ばなが出る」程度の 基準であれば 7~29%,医学的な診断基準を加えると 3~ 4%と報告されている。Herrらによる出生コホート研究 では,18ヵ月児の 9.1%に鼻汁,くしゃみ,鼻閉などのア レルギー性鼻炎様症状が認められた。Osawaらは本邦の 1歳 6ヵ月児健診で,1.5%の子どもが鼻症状,鼻汁中好酸 球陽性,ダニ・スギ・ネコいずれかの血清特異的 IgE抗体 陽性,の条件を満たしてアレルギー性鼻炎と診断されたと 報告している。","PeriodicalId":204414,"journal":{"name":"Journal of Japan Society of Immunology & Allergology in Otolaryngology","volume":"1 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of Japan Society of Immunology & Allergology in Otolaryngology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5648/jjiao.37.17","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}