T. Higaki, A. Iwamoto
{"title":"Advanced measurements and theoretical approaches to understand adaptive morphological changes in plants","authors":"T. Higaki, A. Iwamoto","doi":"10.5685/plmorphol.33.31","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"31 はじめに 近年の植物細胞壁に関する研究,特に新学術領域研究「植 物細胞壁の情報処理システム」(2012-2016年度)の成果か ら,植物は多様な外的要因に対応して柔軟にその形態や力 学的性質を変えることのできる優れた構造システムである ことが示唆された.この植物構造システムの柔軟な環境応 答性を明らかにするためには,多様な背景を持つ研究者の 共同が必要不可欠である.特に,植物の力学的性質を正確 に計る技術,かたちを正確に描像するイメージング技術, かたちを生み出す原理を理解するための数理生物学的解析 技術は,本研究課題における重要な基盤技術と位置付けら れる.しかしながらこれらの技術を専門とする研究者間の コミュニケーションは必ずしも十分とは言えなかった.新 学術領域研究「植物の力学的最適化戦略に基づくサステナ ブル構造システムの基盤創成(植物構造オプト)」(20182022年度)では,植物が独自に獲得した構造システムを持 続可能な社会の構築に資する建築物などへの応用も可能な 「サステナブル構造システムモデル」へと昇華させることを 目指して,上述した研究背景を持つ専門家が協調して異分 野融合研究を進めている.そこで我々は新学術「植物構造 オプト」の共催のもとで,日本植物学会第84回大会におい て力学計測・イメージング・数理生物の先端的な研究者が 一堂に会し,植物の形態・構造を共通言語として最新の情 報を広く共有するシンポジウムを企画した.さらにこのシ ンポジウムは,その内容が植物の形態・構造,そしてその 機能に関連した分野の研究者が,新しい技術や理論を論議 することを目的とする植物形態学会の趣旨と合致すること から,日本植物形態学会との共催で行われることとなった. 日本植物学会第84回大会は新型コロナウイルスの影響 によりオンライン開催となったため,本シンポジウムもオ ンラインでの実施となった.オンライン開催となったもの の,シンポジウム自体は盛会のうちに終えることができ(参 加者およそ90名),本特集を出版するまでに至った.ここ に改めて日本植物形態学会の関係者の方々へ謝意を表する. PLANT MORPHOLOGY vol. 33 pp. 31-33 INVITED REVIEW","PeriodicalId":279979,"journal":{"name":"Plant Morphology","volume":"8 8 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Plant Morphology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5685/plmorphol.33.31","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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