Studies on Clinical Pathology of Acute Hepatitis in Fattening Japanese Black Cattle.

D. Watanabe
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Abstract

黒毛和種肥育牛に突然発生する食欲不振・発熱・下痢を主徴とする原因不明の疾患についての発生状況、病理および血液生化学的特徴について検討した。発生は散発的であり、伝染性はなく、肥育後期に集中してみられた。ホルスタイン種の肥育牛には発生がみられなかった。病理所見では、肝の腫大と小葉中心性または中間帯において好中球の浸潤を伴った肝細胞の広範な壊死がみられた。血液検査では、初期に白血球数、好中球数および血清α、β―グロブリンの増加がみられた。治癒例では、血清AST活性値の著増、ビリルビン、胆汁酸濃度の中等度の増加が初期にみられたが症状の改善に伴い比較的速やかに正常に復した。血清GGT活性値は経過中軽度ないし中等度の増加が持続してみられた。回復不能例ではこれらの肝機能検査の回復が悪かった。BSP-T1/2は初期に延長したが、予後の悪かった例を除き回復に伴い正常に復した。これらの所見は急性肝炎にみられる所見であり、本症は急性肝炎であると診断された。発症原因に関して、病理組織学的所見がエンドトキシンの投与により作出される肝障害に類似していたこと、健常牛に比較して血漿エンドトキシン(Et)値の有意な増加がみられたこと、ならびにステロイドが著効することなどから、濃厚飼料の多給に伴うルーメンEtの増加とそれによる肝の直接的およびアレルギー反応性の障害であることが示唆された。また、発症牛はすべて黒毛和種の肥育牛であることから、遺伝的素質や独自の飼育法に関連したビタミンEとβ―カロチンの欠乏などのフリーラジカルスカベンジャーの減少も発症誘因として考えられた。
育肥日本黑牛急性肝炎的临床病理研究。
对黑毛和种育肥牛突然发生的以食欲不振、发烧、腹泻为主要症状的原因不明疾病的发生情况、病理及血液生化特征进行了探讨。发生是散发性的,没有传染性,集中在育肥后期。荷斯坦种的育肥牛没有发生。病理所见,在肝的肿大和小叶中心性或中间带,伴随着中性粒细胞的浸润肝细胞的广泛坏死。血液检查,初期发现白细胞数、中性粒细胞数及血清α、β -球蛋白增加。在治愈病例中,初期发现血清AST活性值增加,胆红素和胆汁酸浓度中等增加,但随着症状的改善,很快恢复正常。血清GGT活性值在病程中呈轻度或中度持续增加。在无法恢复的例子中,这些肝功能检查的恢复很差。bs - t1 /2初期延长,但除预后较差的病例外,随着恢复恢复正常。这些症状是急性肝炎的症状,本症被诊断为急性肝炎。关于发病原因,病理组织学的结果显示,与注射内啡肽产生的肝损伤类似;与健康牛相比,血浆内啡肽(Et)值显著增加;以及类固醇发挥作用的原因等,提示了随着浓饲料的增加流明Et的增加以及由此引起的肝的直接和过敏反应性的障碍。另外,由于发病牛都是黑毛和种的育肥牛,遗传素质和独自的饲养法相关的维生素E和β -胡萝卜素缺乏等自由基自由基的减少也被认为是发病诱因。
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