主成分分析法とニューラルネットワークを用いた河川の上流・中流・下流を示す水質パラメータの抽出- 東京多摩川の水質データを用いて -

順子 神部, 朋子 福田, 雲兵 長嶋, 智夫 青山
{"title":"主成分分析法とニューラルネットワークを用いた河川の上流・中流・下流を示す水質パラメータの抽出- 東京多摩川の水質データを用いて -","authors":"順子 神部, 朋子 福田, 雲兵 長嶋, 智夫 青山","doi":"10.2477/JCHEMSOFT.8.27","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"河川の上流・中流・下流を示す水質パラメータを抽出するために、東京都環境局の「公共用水域および地下水の水質測定結果」(1997年から1999年)[4]に掲載の多摩川の17地点の水質に関するデータを主成分分析と新たにJavaを用いてニューラルネットワークシミュレータNecoに実装された3層パーセプトロン型ニューラルネットワークの入力パラメータの偏微分係数解析[2, 3]を用いて解析した。  主成分分析の結果から、上流・中流・下流の分類は第一主成分と第二主成分の主成分得点を組み合わせることで可能であることがわかった。しかしながら、主成分分析では、12種類のパラメータのうち上流・中流・下流の分類に大きな寄与をするパラメータの抽出はできなかった。偏微分係数解析からはCl-, COND, NH4-Nなどの微係数が大きいことが判った。これらの変数は主に上流・中流と下流を分類するものである。また、これらに続く絶対値の大きさを持つT-P, NO3-N, PO4-Pは、中流と下流および上流を分ける変数となっており、上流を分類するパラメータは、pHとDOであることがわかった。  水質汚染という観点からみると、多摩川では上流から中流域の水質の変化に比べて中流から下流域の水質変化の方が緩やかであることがわかった。このことにより多摩川の水質保全には、中流域での汚染原因を取り除くことが重要であることが示唆された。","PeriodicalId":205210,"journal":{"name":"Journal of Chemical Software","volume":"39 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2002-03-15","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"5","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of Chemical Software","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.2477/JCHEMSOFT.8.27","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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Abstract

河川の上流・中流・下流を示す水質パラメータを抽出するために、東京都環境局の「公共用水域および地下水の水質測定結果」(1997年から1999年)[4]に掲載の多摩川の17地点の水質に関するデータを主成分分析と新たにJavaを用いてニューラルネットワークシミュレータNecoに実装された3層パーセプトロン型ニューラルネットワークの入力パラメータの偏微分係数解析[2, 3]を用いて解析した。  主成分分析の結果から、上流・中流・下流の分類は第一主成分と第二主成分の主成分得点を組み合わせることで可能であることがわかった。しかしながら、主成分分析では、12種類のパラメータのうち上流・中流・下流の分類に大きな寄与をするパラメータの抽出はできなかった。偏微分係数解析からはCl-, COND, NH4-Nなどの微係数が大きいことが判った。これらの変数は主に上流・中流と下流を分類するものである。また、これらに続く絶対値の大きさを持つT-P, NO3-N, PO4-Pは、中流と下流および上流を分ける変数となっており、上流を分類するパラメータは、pHとDOであることがわかった。  水質汚染という観点からみると、多摩川では上流から中流域の水質の変化に比べて中流から下流域の水質変化の方が緩やかであることがわかった。このことにより多摩川の水質保全には、中流域での汚染原因を取り除くことが重要であることが示唆された。
使用主成分分析法和神经网络提取河川上游、中游、下游的水质参数-使用东京多摩川的水质数据-
为了提取表示河川上游、中游、下游的水质参数,以东京都环境局的《公共用水域及地下水水质测定结果》(1997年至1999年)[4]中登载的多摩川17个地点的水质相关数据为主要成分。分析和使用新Java神经网络模拟器Neco实现的三层感知器神经网络输入参数的偏导数分析[2,3]进行了分析。根据主成分分析的结果,可以通过组合第一主成分和第二主成分的主成分得分来进行上游、中游、下游的分类。然而,主成分分析无法从12种参数中提取对上游、中游、下游分类有重大贡献的参数。从偏导数分析可知,Cl-、COND、NH4-N等微系数较大。这些变量主要用于分类上游、中游和下游。另外,具有绝对值大小的T-P、NO3-N和PO4-P分别是划分中游、下游和上游的变量,对上游进行分类的参数是pH和DO。从水质污染的观点来看,多摩川从上游到中游流域的水质变化要比从中游到下游流域的水质变化缓慢。由此可见,要想保全多摩川的水质,除去中游流域的污染原因非常重要。
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