A study on Intelligent Control of Fruit-storage Systems

T. Morimoto
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Abstract

貯蔵(流通含む)とは,作物を収穫し店頭に並ぶまでの 数日から数ヶ月の間,生きたままの状態で,生理反応(呼 吸,酵素活性など)をできるだけ抑制して栄養物の消耗や成 分の変質を少なくして品質を保持し,かつ蒸発散を抑えて鮮 度(新鮮さ)をできるだけ長く保持する試みである.果実で あれば,この間うまく追熟させておいしくし,適切な時期に出 荷する.このことから,貯蔵プロセスは作物の最終的な品質 を決定する重要なプロセスと考えることができ,ここでの取り扱 いが商品価値を大きく左右する. さて,貯蔵で作物(青果物)をいかに取り扱うか.従来よ り,青果物の貯蔵環境は,低温障害を起こさない範囲で,で きるだけ低温一定にするのが基本である.これは,低温一定 条件が青果物の呼吸などの生理活性を抑制して栄養の消耗 を少なくするとともに,細菌の繁殖を防ぐからである.すでにほ とんどの作物について適切と思われる低温の設定値(貯蔵 温度)が決められており,我々は単にそれらの温度までいか に早く低下させ,効率的かつ精度よくその温度に一定に保つ かが課題となる.このため,貯蔵分野では低温技術,すなわ ち低温に関わるハード面の技術開発が先行している.このよう な取り扱いは低温一定が主体なので,一種の静的な環境制 御とみなされる. しかし,このような取り扱いは今までに大きな成果を上げてき ているが,青果物の生理状態がほとんど考慮されてないの で,鮮度や品質の保持のためには有効であるが,品質改善 (品質の向上)には至らない.作物は貯蔵中でも呼吸などを 行って生きており,生理状態が絶えず変化しているので,環 境を適切に制御してやれば,鮮度および品質向上につながる 可能性がある.このことから,低温一定の環境条件が本当に 最良なのか疑問である. さて,青果物の鮮度や品質向上を考えると,やはりそのとき の青果物の生体情報に基づいて環境を適切に制御するのが 有効であり本質的と思われる.いわゆる生体情報を考慮した ソフト面の技術開発である.この観点から,貯蔵を一つの制 御プロセスとして捉え,生きている青果物の生理的な状態を モニタし,その情報に基づいて環境を適切に制御する方式が 有効と考えられる.このような概念をSFA(Speaking Fruit Approach)と称する 1, .SF(Speaking Fruit)とは,直訳 すれば “しゃべる果実”であるが,これはセンサを用いて計測 される果実応答であり,このデータから果実が今何を要求し ているか,たとえば “追熟のためもっと暖かくして欲しい”など を推測する.環境制御はこれに基づいて行う.このような取り 扱いは,貯蔵中において,青果物の生理的な応答に基づい て環境を積極的に変化させようとするので,動的(ダイナミッ ク)な環境制御といえる. 次に,SFAを実現する方法論を考えると,動的な貯蔵プロ セスを系統的に捉えた方が解析しやすく,またこの手法が青 果物の生体情報に基づいて環境を適切に制御する方式なの で最適制御(又は動的最適化)問題を解くことに対応してお り,このためシステム科学的手法が有効と考えられる 1, .す
水果存储系统的智能控制研究
贮藏(包括流通)是指作物从收获到上架的几天到几个月期间,在鲜活状态下,尽量抑制生理反应(呼吸,酶活性等),使营养物的消耗和形成。这是一种减少部分变质以保持品质,并抑制蒸发散以尽可能长时间保持鲜度的尝试。如果是果实的话,在此期间要使其熟透可口,并在适当的时期发货。由此可见,贮藏过程是决定作物最终品质的重要过程,特此公开。在很大程度上左右着商品的价值。那么,在储藏方面如何处理作物(蔬菜水果)呢?与以往相比,蔬菜水果的贮藏环境基本是在不发生低温障碍的前提下,尽量保持低温恒定。这是因为低温恒定条件会抑制蔬菜水果的呼吸等生理活性,消耗营养。这是为了减少细菌的繁殖。已经为储存作物制定了适当的低温设定值(储存温度),我们只是将温度降低到这些温度以下。如何快速降低温度,高效且精准地保持温度不变是一大课题。为此,低温技术以及与沙土低温相关的硬件技术在存储领域取得了领先地位。由于纳米处理以低温恒定为主,所以被认为是一种静态的环境控制。但是,这样的处理到目前为止虽然取得了很大的成果,但是几乎没有考虑到蔬果的生理状态。虽然可以有效保持新鲜度和品质,但无法改善品质(提高品质)。作物在贮藏过程中也通过呼吸等方式生存,生理状态在不断变化,因此,只要适当控制环境,就有可能提高作物的新鲜度和品质。由此可见,低温一定的环境条件真的很重要是最好的吗?那么,考虑到蔬菜水果的新鲜度和品质的提高,还是根据当时的蔬菜水果的生物信息来适当地控制环境才是最有效的,也是最本质的。软件方面的技术开发。从这一观点来看,将贮藏作为一种控制过程,监测鲜活蔬果的生理状态,并根据信息适当控制环境的方式。这种概念被称为SFA(Speaking Fruit Approach) 1,.SF(Speaking Fruit)直译过来就是“会说话的果实”,这是利用传感器测量出的果实响应,从这些数据中可以得知果实现在需要什么,例如推测“为了催熟希望更暖和”等。在此基础上进行环境控制。这样的处理是在贮藏过程中,根据蔬果的生理反应来积极地改变环境,所以可以说是动态的环境控制。其次,考虑到实现SFA的方法论,系统地捕捉动态的储存过程更容易分析,而且这种手法是根据青水果的生物信息来适当控制环境的方式。中对应于解决最佳控制(或动态最优化)问题,因此系统科学的方法被认为是有效的。
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