{"title":"A case study of allergic fungal rhinosinuses in which only specific IgE antibody against Schizophyllum commune was detected","authors":"Natsuki Inoue, M. Yoshikawa","doi":"10.5648/JJIAO.37.21","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"大気中に浮遊している胞子や菌糸断片を吸入することで アレルギー性気道疾患を来すことはよく知られている。上 気道疾患であるアレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎(allergic fungal rhinosinusitis: AFRS) は, 吸入した真菌が副鼻腔に定 着したのちに非浸潤性に増殖し,真菌に対する I型・III型 のアレルギー反応や T細胞応答などにより病態が形成され ると考えられている。原因真菌の特定が困難なことから詳 細な報告は乏しいが,AFRSの多いインドではアスペルギ ルスが最多であるとの報告がある。最近では, インドで もスエヒロタケ(Schizophyllum commune)の報告も散見さ れるようになり,本邦でも同様の報告が増加している。 しかし,保険診療下ではスエヒロタケ(Schizophyllum commune)に対する特異的 IgE抗体を測定することができ ないのが現状である。 今回,当院で内視鏡下鼻内副鼻腔手術(endoscopic sinus surgery: ESS) を施行したAFRS患者のうち,術前に検査を 行った各種真菌特異的 IgE抗体(アスペルギルス, アルテ ルナリア,カンジダ,クラドスポリウム)はすべて陰性で あったが,術後にスエヒロタケ (Schizophyllum commune) 特異的 IgE抗体が陽性であることが判明し,手術時に採取 した好酸球性ムチンの培養検査からもスエヒロタケが検出 された 2症例を経験したので報告する。","PeriodicalId":204414,"journal":{"name":"Journal of Japan Society of Immunology & Allergology in Otolaryngology","volume":"10 1","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"1900-01-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Journal of Japan Society of Immunology & Allergology in Otolaryngology","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.5648/JJIAO.37.21","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}