Educational application of laparoscopic assisted ovarial cystcectomy for senior residents

Abstract

後期研修医に対する手術教育において執刀症例 数の確保は重要である。しかし、近年の婦人科疾 患に対する内視鏡下手術の割合は増加傾向であり、 研修医の執刀症例の確保は困難 となってきつつあ る。かつて、産婦人科手術研修の初期段階で若手 医師達は開腹の卵巣腫瘍摘出術、付属器切除術、 子宮外妊娠手術などを通 じて手術手技の基本を教 育されてきた。 しか し、腹腔鏡下手術の普及によ りそれらの手術は開腹術から腹腔鏡下手術にとっ て変 わ り、比較的容易な開腹手術 は症例数が減少 しつつ ある。当院 における良性疾患 に対す る開腹 術 及び腹腔鏡下 手術 の症例数 、割 り合い は表1、 グラフ1に 示す通 りである。 今 回我 々は2004年 か ら当院に在籍 してい る2名 の後期研修医が執刀 した腹腔鏡補助下卵巣腫瘍摘 出術(Laparoscopic assisted ovarial cystectomy: 以下LAC)症 例 を検討 し、 この術式が後期研修医 へ の婦 人科手術の基礎教育 に適切 か どうか を考察 した。