A Technique of Cross-Plot Analysis for Unconsolidated Aquifer
Keiichi Kodai
{"title":"A Technique of Cross-Plot Analysis for Unconsolidated Aquifer","authors":"Keiichi Kodai","doi":"10.5917/jagh1959.19.1","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"Permeability das'nt relate to total porosity, but relate to effective porosity except the pores in the clay content. <BR> In order to calculate effective porosity it is expected that techniques of cross-plot analysis which has been used for consolidated or semi-consolidated reservoir in oil industry are applied to unconsolidated aquifer. Each logging of density (ρ<SUB>b</SUB>), gamma-ray (γ<SUB>ray</SUB>), normal resistivity(R), and spontaneous potential (SP) is very often carried out in water well on the point of economic view, however we see the difficlties of doing cross-plot analysis because conceptive interrelation among their logs is obscurity. Then, we expand a mathematical treatment concernig cross-ploting between density and neutron (φ<SUB>N</SUB>) logs which was developed by J. A. Krug and D. O. Cox in 1976, in the range of unconsolidated formation. <BR> Consequently, we get as the following matters : the quantitative detail of effective porosity and the clay content on circumference of aquifer ; and the accuracy of the values which are presumed in a mathematical tretment process. <BR> Therefore, some cross-plot among each water-well logging (ρ<SUB>b</SUB>,γ<SUB>ray</SUB>, R, and SP) will be able to analyze in fulure by combining the interrelation in the variables obtained from analysis of ρ<SUB>b</SUB>-φ<SUB>N</SUB> cross-plot. 1.は じめに クロスプロヅト解析技術 とは,異 なる複数 の検層 曲線の値を縦横の両軸に して,夫 々クロス プロヅ トし解析す る技術のことであ り,相 関図的 な分析は もちろん含まれるが,主 目的はむ しろ相関から逸 脱 した分布点など,そ の間に表わ された特異 なパターンが地質的,そ して深度的に何を意味 している かを坑井物理検 層の技術的理論をふまえなが ら解折 しよ うとす るものである. すなわち,帯 水層の生命である透水性は,わ ずかな粘土の混入によ りその性質を著 しく劣化させ る *地質調査所 **Geological Survey of Japan (昭和51年11月20日 受理) ので,粘 土分 の精密な見積 りは有効間隙率の正確な見積 りとならんで最 も重要であ り,こ の透水性の 定量的算定は,多 くの場合複数種類の検層を同時的に実施 し,そ のデー・タを種 々クロス プロッ トす る ことに よ り発見できるところの各地層中の粘土分 の指示 と,こ れに反比例する透水性に関す る変数, そしてその他の地域的特徴を関係づけることによ り可能 となる. 油層工学関係における貯留層(固 結または半固結層)の ためのこの技術は,以 前か ら検層解折 のた めに班究されていて,そ の範囲も拡大されつつ ある現状にある.帯 水層(主 に未固結層)解 折のため の水井戸検層に も,こ の技術の長所を吸収応用 してい く必要が あるが,現 在は まだその初期的段階に ある◎ 2.水 井戸用クロスプ ロツトの概念について 経済性を考慮 した水井戸用 クロスプロット解析のための検層種類 としては,密 度,ガ ソマ線 比抵 抗,そ してSPの 最低4種 類の検層が考え られ,こ れ らか ら6通 りの組含せがで きる.し か し,こ の 組合せの うち,現 段階では概念的にだけみても未だ不明なものが大半である◎例 えば,ガ ンマ線 とS Pの クロスプロッ トか らは,SP応 答大,ガ ンマ線応答小のところは透水性良好部分 となる傾 向を示 すが,具 体的に,条 件の相違によ り生 じる各変数の処理を どう克服するかが未だ明確でない.と りあ えず,こ こに,ガ ソマ線 と密度,お よび ガソマ線 と比抵抗の2つ の クロスプロヅ ト解析のための一般 的概念図を示す◎ 図一1と 図一2は,砂 および砂岩の構成鉱物が石英だけで重鉱物を含 まない場合,ガ ソマ線 と密度 間,な らびにガンマ線 と比抵抗間の各地層性質区分の概念的関係範囲を表わ した ものである◎ なおシ ル ト分が混入す る場合は,放 射線強度および容積密度 とも,粘 土 と砂の中間的性質を一般に示す もの と考 えられ,そ れだけ複雑化するが,実 際には,一 井当 りで遭遇す る地質の種類は,概 念図中の全範 囲の うち数 ケ所 程 度 の分 散状 プ ロ ヅク中に プ ロ ヅ ト点 が偏 向 ・集 中す るの で,解 析 上 の困難 性は 減 少 す るはず で あ る◎ ガ ソマ線一 密度 クロス プ ロッ トの概念 図(図 一1)中 の点線 内は,多 くの場 合,主 に 欧米 に おけ る 油 層解 析の 対象 とな る地 層範 囲 として でて くる固結 または 半固 結層 の 範囲 であ って(注;図 中のSH ALEと は,O.04mmφ 以 下 の シル ト ・粘 土 に よ りつ つ まれ た 砂 ・礫 の層 と,油 層工 学上 定 義 され て い る.),未 固結 帯 水層 の場合は 主 に実線 の範 囲 内で プ ロッ トされ る.な お,ガ ンマ線 一比 抵 抗 ク ロス プPヅ トの概 念 図(図 一2)か らは,ガ ンマ線 と比抵 抗 の クロス プ ロ ヅ トだけ に よ る固 結 ・未固 結 の 区 別は 囲難 と思わ れ る◎ 3.密 度検 層 と中性 子検 層間の ク ロスプ ロ ッ ト解析 に つい て 油層工 学に お いて,密 度検 層 と中性子 検層 間 の クロス プ ロッ ト解 析技 術は,両 検 層 の応 答 が粘 土分 を含 まない地層(石 英砂 を母体 とし,シ ル トを含 む地 層)で よ く一 致 し,粘 土分 の あ る地 層 部分 では 相違 す る とい う特 性 を利用 して最近特 に 発達 して きて い る◎ 他方,水 井戸 検 層の種 類 として 先に説 明 した4種 類 に加 えて,さ らに中性 子検 層 を追 加す るか ど う か につ いては 将来 の問題 で あ るが,こ こでは あ くまで 研究 的意 味に お いて,Krug,J.A,ら(1976) が 研二究 した密度 検 層 と中性 子検 層 に よる砂層 中 の粘 土分 評価 の 方法 を骨格 とし,こ れ に未 固 結層 の領 域,そ の他につ い て発 展 的に 研究 した部 分を 肉付 け した ものを下 記す る◎ 検 層応答 は 次式 で示 され る◎ ρb=:(1一 φ)ρM.+φ 〔φcρc+(1一 φc)ρf〕... ...(1) φ握=φ 十Vc.φc(2) こ こに,ρ;密 度(但 し,ρb;容 積 密度),φ;有 効 間隙 率(但 し,娠;中 性 子検層 で得 られ る間隙 率),そ してV;容 量◎ その 他の下 つ き記号 として,ma;マ トリックス,C;粘 土 分,そ してf;水 分,を 夫 々表わす ◎ この よ うな2種 の検 層図 とそ の式 か,.有 効 間隙 率 と粘 士分 を同時 に解 け るが,算 定過 程 に おけ る 時 間 的労費,お よび解 釈 の客観性 を得 るため,Krug,J.A.,ら は粘 士分 と有 効 間隙 率 を誘 導す る際 に,水 浸透 率を100%と 仮 定 した場合 の密 度 と中性 子 の ク ロス プ ロヅ ト図を 図一3の よ うに 示す.考 え られ る典型 的 な容積 密度 と中性 子 の結合 の解 釈は,図 中 の点Zと して グ ラフ上 に示 され る.ク ロス プ ロッ トの三 角形 は,図 に示 した よ うに,粘 士分 と有効 間隙 率 を比例 的 に区 分す る◎ こ こに示 した三 角形 の比例 的原 理 を用 い て,φ とVcは 次式 か ら計算 で きる◎ φ=a/Li(3) Vc=b/Lz(4) 式3 と(4)の距離 と長 さを測 って,有 効 間隙率 と粘 士分 の線 間 の角 度 と クロス プ ロッ ト三 角形 側線 が 得 られ る◎ 三 角形 側線 長は1 α=〔(ρ鵬ゴーPr)2十(φNf-・95Nma)2)1/2(5) β・=〔(iec--sot)2十(φNf一φN¢)2〕y2(6) γ=〔(ρma一 ρe)2十(φN¢一・φNm我)2〕1/2(7) 有 効間 隙率 と粘 士分 の線間 の 角 ωは 正弦 剣 か ら計算 で きる. cos(ω)=(α2一 β鶉+γ2)/2γα(8) L1とL2の 長 さも,sin(ω)の 三 角関数 式 を用 い て計算 で き る◎ Li=αsin(ω),L2=γsin(ω)(9),10 L1とL2は,も し も三 角形 制御点 が変 るな らば,ク ロス プ ロ ッ トの三 角形側 線長 の変 化を反 映 させ る た めに再 計算 しなけれ ば な らない◎ デ ー タ点Zか ら粘士 分 と有効 間隙 率 の両線 まで の垂直 距離aとbは 次 の よ うに な る◎ こ こに,φ'Nは 関係 点 での 中性 子 検層 応答,そ して 〆bは 関 係点 での 密度 検層応 答 で あ る◎ したが って,先 ず 距離aとbを 求め る こ とに よ り,有 効 間隙 率 と粘 士分 は式 3 と(4)か ら計 算 で き る◎今 ・ 次 の各数 値 を仮定 してみ る. pma;2.65g/cc,ρc;2.60g/cc,ρf;1.Og/cc,g6Nf;LO,φN¢;◎.5,gSNma;0 クロス プ ロッ ト三 角形 の側 線 長を式 5,6,と 7 で計 算す る と, α=1,929,β=1,676,γ=O.SO3と な る◎ 有効 間 隙率 と粘 士分 間 の角度 は,式(8)か ら,ω=53.05ノ で ある◎ 長 さLlとL2は,式(9)と 10 か ら次 の よ うに な る◎ 有効間隙率 と粘士分の線か ら,あ るデータ点(Pb,φN)ま での垂直距離は,式a刃 と13 を用いて計算 す る. こ こで,95'N=O.29と 仮定 し,有 効 間 隙率 と粘士 分 の線 か ら任意 の デ ー・タ点(ρb,φN)ま で の垂直 距 離 を,式 12 と13 を用 い て計算 す る と次 の よ うにな る◎ この結果 は,表 一1中 の下半分,ρ ≧2.20の 範囲,い わ ゆ る固結 また は半 固結 層 の範 囲 での φ.と Vc.を 示 して い る◎ しか し,ρ(2.20で の φ2とVc2の 値は,異 な る考 え方 をす る必 要 が あ る.す な わ ち,先 に報 告 した 図(本 誌,Vol.15,No.2,P.29の 図一1)を 図一4と して 再 び ここに 登場 させ 説 明す る. 図一4は,〔1〕Bredehoeft,J.D.(1964),〔2〕Wenzel,L,K.,(1942),そ して 〔3〕Jones, D.H.(1951)の3氏 の間 隙率 と透 水性 に 関す る各図表 を ミ リダル シー単位 に統一一しま とめた もので あ る.こ の図 か ら,〔2〕 の未 固結帯 水層 中 で透 水性 の 良好 な部分は,固 結性(砂 岩)帯 水 層の 関係 曲線 の延 進 上 にほ 父載 る こ とがわ か る◎ この延 進 上か らはず れた 部分は,粘 士分 を含 む難 帯水 層 で あ る◎ この 固結層 と未 固結 層は,透 水 性 良好帯(波 線 で 囲 った部分)を 中心 として,粘 士 含有 に よる透 水 性 減 少 が,間 隙 率に対 して 相反す る方向 に向 くこ とが理 解で きよ う◎ ρe=2.60,S6nc=O.5と 仮定 した ので,ρ=(2.60×O.5)+(1.00×O.5)=1.8(9/cc)と な る◎故 に, P=1.80の とき,有 効 間隙率 が零 に な るもの と して,式(11)と(IX中 の数 値 を入れ 替 え る と,φ2,V2cは 夫 々次 の よ うに な る. この式中に,ρ<2.20の 各数値を代入 し算出 した数表を表一1中 の上半分に示す◎ この表,お よび図一5か ら,今 回の数値仮定か ら得 られる帯水層は,容 積密度2,15~2.259/cc, および有効間隙率24%以 上の範 囲に しぼられ,仮 定の妥当性を実証 している◎ 4.お わ りに(将 来への展望) 以上の結果の ように,粘 士分 と有効間隙率の ρb一φNク ロスプロッ ト解析は,未 固結帯水層を境に してその前後で相違す るので,固 結 と未固結,両 方の式を用いるか,ま たは 目的に よ りその どち らか を選ぶ ことが必要であ り,本 研究では もちろん後者の方に関係する.と もあれ この よ うに,油 層工学 におけるクロスプβッ ト解析技術を未固結帯水層に応用 しうることがわか った◎ 水井戸用検層である密度,ガ ンマ線,比 抵抗,そ してSPの 各検層応答間における クロス プロッ ト 解析を行な うための糸 口として,先 ず ρb一φNク ロスプPヅ ト解析技術をさらに実際的に研究し,こ れ との関連性を求め ることが得策 であると考える. 文 献 1) Krug, J. &, and Cox, D. 0. , 1976, Shaly Sand Cross—Plot : A mathematical treatment : The Log Analyst, Vol. 17, No. 4 2)小 鯛 桂 一,1973,密 度 検 層 に よ る帯 水 層 の判 別 法 に つ い て:日 本地 下 水 学 会 々誌,Vol.15,No.2 3)小鯛桂一,1975〔 解 説 〕 坑 井 物 理 検 層 に よ る粒 状 帯 水 層 の 評価 法,日 本 地 下 水 学 会 々誌,Vol.17,No.2","PeriodicalId":422881,"journal":{"name":"THE JOURNAL OF THE JAPANESE ASSOCIATION OF GROUNDWATER HYDROLOGY","volume":"1 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Abstract
Permeability das'nt relate to total porosity, but relate to effective porosity except the pores in the clay content.
In order to calculate effective porosity it is expected that techniques of cross-plot analysis which has been used for consolidated or semi-consolidated reservoir in oil industry are applied to unconsolidated aquifer. Each logging of density (ρb), gamma-ray (γray), normal resistivity(R), and spontaneous potential (SP) is very often carried out in water well on the point of economic view, however we see the difficlties of doing cross-plot analysis because conceptive interrelation among their logs is obscurity. Then, we expand a mathematical treatment concernig cross-ploting between density and neutron (φN) logs which was developed by J. A. Krug and D. O. Cox in 1976, in the range of unconsolidated formation.
Consequently, we get as the following matters : the quantitative detail of effective porosity and the clay content on circumference of aquifer ; and the accuracy of the values which are presumed in a mathematical tretment process.
Therefore, some cross-plot among each water-well logging (ρb,γray, R, and SP) will be able to analyze in fulure by combining the interrelation in the variables obtained from analysis of ρb-φN cross-plot. 1.は じめに クロスプロヅト解析技術 とは,異 なる複数 の検層 曲線の値を縦横の両軸に して,夫 々クロス プロヅ トし解析す る技術のことであ り,相 関図的 な分析は もちろん含まれるが,主 目的はむ しろ相関から逸 脱 した分布点など,そ の間に表わ された特異 なパターンが地質的,そ して深度的に何を意味 している かを坑井物理検 層の技術的理論をふまえなが ら解折 しよ うとす るものである. すなわち,帯 水層の生命である透水性は,わ ずかな粘土の混入によ りその性質を著 しく劣化させ る *地質調査所 **Geological Survey of Japan (昭和51年11月20日 受理) ので,粘 土分 の精密な見積 りは有効間隙率の正確な見積 りとならんで最 も重要であ り,こ の透水性の 定量的算定は,多 くの場合複数種類の検層を同時的に実施 し,そ のデー・タを種 々クロス プロッ トす る ことに よ り発見できるところの各地層中の粘土分 の指示 と,こ れに反比例する透水性に関す る変数, そしてその他の地域的特徴を関係づけることによ り可能 となる. 油層工学関係における貯留層(固 結または半固結層)の ためのこの技術は,以 前か ら検層解折 のた めに班究されていて,そ の範囲も拡大されつつ ある現状にある.帯 水層(主 に未固結層)解 折のため の水井戸検層に も,こ の技術の長所を吸収応用 してい く必要が あるが,現 在は まだその初期的段階に ある◎ 2.水 井戸用クロスプ ロツトの概念について 経済性を考慮 した水井戸用 クロスプロット解析のための検層種類 としては,密 度,ガ ソマ線 比抵 抗,そ してSPの 最低4種 類の検層が考え られ,こ れ らか ら6通 りの組含せがで きる.し か し,こ の 組合せの うち,現 段階では概念的にだけみても未だ不明なものが大半である◎例 えば,ガ ンマ線 とS Pの クロスプロッ トか らは,SP応 答大,ガ ンマ線応答小のところは透水性良好部分 となる傾 向を示 すが,具 体的に,条 件の相違によ り生 じる各変数の処理を どう克服するかが未だ明確でない.と りあ えず,こ こに,ガ ソマ線 と密度,お よび ガソマ線 と比抵抗の2つ の クロスプロヅ ト解析のための一般 的概念図を示す◎ 図一1と 図一2は,砂 および砂岩の構成鉱物が石英だけで重鉱物を含 まない場合,ガ ソマ線 と密度 間,な らびにガンマ線 と比抵抗間の各地層性質区分の概念的関係範囲を表わ した ものである◎ なおシ ル ト分が混入す る場合は,放 射線強度および容積密度 とも,粘 土 と砂の中間的性質を一般に示す もの と考 えられ,そ れだけ複雑化するが,実 際には,一 井当 りで遭遇す る地質の種類は,概 念図中の全範 囲の うち数 ケ所 程 度 の分 散状 プ ロ ヅク中に プ ロ ヅ ト点 が偏 向 ・集 中す るの で,解 析 上 の困難 性は 減 少 す るはず で あ る◎ ガ ソマ線一 密度 クロス プ ロッ トの概念 図(図 一1)中 の点線 内は,多 くの場 合,主 に 欧米 に おけ る 油 層解 析の 対象 とな る地 層範 囲 として でて くる固結 または 半固 結層 の 範囲 であ って(注;図 中のSH ALEと は,O.04mmφ 以 下 の シル ト ・粘 土 に よ りつ つ まれ た 砂 ・礫 の層 と,油 層工 学上 定 義 され て い る.),未 固結 帯 水層 の場合は 主 に実線 の範 囲 内で プ ロッ トされ る.な お,ガ ンマ線 一比 抵 抗 ク ロス プPヅ トの概 念 図(図 一2)か らは,ガ ンマ線 と比抵 抗 の クロス プ ロ ヅ トだけ に よ る固 結 ・未固 結 の 区 別は 囲難 と思わ れ る◎ 3.密 度検 層 と中性 子検 層間の ク ロスプ ロ ッ ト解析 に つい て 油層工 学に お いて,密 度検 層 と中性子 検層 間 の クロス プ ロッ ト解 析技 術は,両 検 層 の応 答 が粘 土分 を含 まない地層(石 英砂 を母体 とし,シ ル トを含 む地 層)で よ く一 致 し,粘 土分 の あ る地 層 部分 では 相違 す る とい う特 性 を利用 して最近特 に 発達 して きて い る◎ 他方,水 井戸 検 層の種 類 として 先に説 明 した4種 類 に加 えて,さ らに中性 子検 層 を追 加す るか ど う か につ いては 将来 の問題 で あ るが,こ こでは あ くまで 研究 的意 味に お いて,Krug,J.A,ら(1976) が 研二究 した密度 検 層 と中性 子検 層 に よる砂層 中 の粘 土分 評価 の 方法 を骨格 とし,こ れ に未 固 結層 の領 域,そ の他につ い て発 展 的に 研究 した部 分を 肉付 け した ものを下 記す る◎ 検 層応答 は 次式 で示 され る◎ ρb=:(1一 φ)ρM.+φ 〔φcρc+(1一 φc)ρf〕... ...(1) φ握=φ 十Vc.φc(2) こ こに,ρ;密 度(但 し,ρb;容 積 密度),φ;有 効 間隙 率(但 し,娠;中 性 子検層 で得 られ る間隙 率),そ してV;容 量◎ その 他の下 つ き記号 として,ma;マ トリックス,C;粘 土 分,そ してf;水 分,を 夫 々表わす ◎ この よ うな2種 の検 層図 とそ の式 か,.有 効 間隙 率 と粘 士分 を同時 に解 け るが,算 定過 程 に おけ る 時 間 的労費,お よび解 釈 の客観性 を得 るため,Krug,J.A.,ら は粘 士分 と有 効 間隙 率 を誘 導す る際 に,水 浸透 率を100%と 仮 定 した場合 の密 度 と中性 子 の ク ロス プ ロヅ ト図を 図一3の よ うに 示す.考 え られ る典型 的 な容積 密度 と中性 子 の結合 の解 釈は,図 中 の点Zと して グ ラフ上 に示 され る.ク ロス プ ロッ トの三 角形 は,図 に示 した よ うに,粘 士分 と有効 間隙 率 を比例 的 に区 分す る◎ こ こに示 した三 角形 の比例 的原 理 を用 い て,φ とVcは 次式 か ら計算 で きる◎ φ=a/Li(3) Vc=b/Lz(4) 式3 と(4)の距離 と長 さを測 って,有 効 間隙率 と粘 士分 の線 間 の角 度 と クロス プ ロッ ト三 角形 側線 が 得 られ る◎ 三 角形 側線 長は1 α=〔(ρ鵬ゴーPr)2十(φNf-・95Nma)2)1/2(5) β・=〔(iec--sot)2十(φNf一φN¢)2〕y2(6) γ=〔(ρma一 ρe)2十(φN¢一・φNm我)2〕1/2(7) 有 効間 隙率 と粘 士分 の線間 の 角 ωは 正弦 剣 か ら計算 で きる. cos(ω)=(α2一 β鶉+γ2)/2γα(8) L1とL2の 長 さも,sin(ω)の 三 角関数 式 を用 い て計算 で き る◎ Li=αsin(ω),L2=γsin(ω)(9),10 L1とL2は,も し も三 角形 制御点 が変 るな らば,ク ロス プ ロ ッ トの三 角形側 線長 の変 化を反 映 させ る た めに再 計算 しなけれ ば な らない◎ デ ー タ点Zか ら粘士 分 と有効 間隙 率 の両線 まで の垂直 距離aとbは 次 の よ うに な る◎ こ こに,φ'Nは 関係 点 での 中性 子 検層 応答,そ して 〆bは 関 係点 での 密度 検層応 答 で あ る◎ したが って,先 ず 距離aとbを 求め る こ とに よ り,有 効 間隙 率 と粘 士分 は式 3 と(4)か ら計 算 で き る◎今 ・ 次 の各数 値 を仮定 してみ る. pma;2.65g/cc,ρc;2.60g/cc,ρf;1.Og/cc,g6Nf;LO,φN¢;◎.5,gSNma;0 クロス プ ロッ ト三 角形 の側 線 長を式 5,6,と 7 で計 算す る と, α=1,929,β=1,676,γ=O.SO3と な る◎ 有効 間 隙率 と粘 士分 間 の角度 は,式(8)か ら,ω=53.05ノ で ある◎ 長 さLlとL2は,式(9)と 10 か ら次 の よ うに な る◎ 有効間隙率 と粘士分の線か ら,あ るデータ点(Pb,φN)ま での垂直距離は,式a刃 と13 を用いて計算 す る. こ こで,95'N=O.29と 仮定 し,有 効 間 隙率 と粘士 分 の線 か ら任意 の デ ー・タ点(ρb,φN)ま で の垂直 距 離 を,式 12 と13 を用 い て計算 す る と次 の よ うにな る◎ この結果 は,表 一1中 の下半分,ρ ≧2.20の 範囲,い わ ゆ る固結 また は半 固結 層 の範 囲 での φ.と Vc.を 示 して い る◎ しか し,ρ(2.20で の φ2とVc2の 値は,異 な る考 え方 をす る必 要 が あ る.す な わ ち,先 に報 告 した 図(本 誌,Vol.15,No.2,P.29の 図一1)を 図一4と して 再 び ここに 登場 させ 説 明す る. 図一4は,〔1〕Bredehoeft,J.D.(1964),〔2〕Wenzel,L,K.,(1942),そ して 〔3〕Jones, D.H.(1951)の3氏 の間 隙率 と透 水性 に 関す る各図表 を ミ リダル シー単位 に統一一しま とめた もので あ る.こ の図 か ら,〔2〕 の未 固結帯 水層 中 で透 水性 の 良好 な部分は,固 結性(砂 岩)帯 水 層の 関係 曲線 の延 進 上 にほ 父載 る こ とがわ か る◎ この延 進 上か らはず れた 部分は,粘 士分 を含 む難 帯水 層 で あ る◎ この 固結層 と未 固結 層は,透 水 性 良好帯(波 線 で 囲 った部分)を 中心 として,粘 士 含有 に よる透 水 性 減 少 が,間 隙 率に対 して 相反す る方向 に向 くこ とが理 解で きよ う◎ ρe=2.60,S6nc=O.5と 仮定 した ので,ρ=(2.60×O.5)+(1.00×O.5)=1.8(9/cc)と な る◎故 に, P=1.80の とき,有 効 間隙率 が零 に な るもの と して,式(11)と(IX中 の数 値 を入れ 替 え る と,φ2,V2cは 夫 々次 の よ うに な る. この式中に,ρ<2.20の 各数値を代入 し算出 した数表を表一1中 の上半分に示す◎ この表,お よび図一5か ら,今 回の数値仮定か ら得 られる帯水層は,容 積密度2,15~2.259/cc, および有効間隙率24%以 上の範 囲に しぼられ,仮 定の妥当性を実証 している◎ 4.お わ りに(将 来への展望) 以上の結果の ように,粘 士分 と有効間隙率の ρb一φNク ロスプロッ ト解析は,未 固結帯水層を境に してその前後で相違す るので,固 結 と未固結,両 方の式を用いるか,ま たは 目的に よ りその どち らか を選ぶ ことが必要であ り,本 研究では もちろん後者の方に関係する.と もあれ この よ うに,油 層工学 におけるクロスプβッ ト解析技術を未固結帯水層に応用 しうることがわか った◎ 水井戸用検層である密度,ガ ンマ線,比 抵抗,そ してSPの 各検層応答間における クロス プロッ ト 解析を行な うための糸 口として,先 ず ρb一φNク ロスプPヅ ト解析技術をさらに実際的に研究し,こ れ との関連性を求め ることが得策 であると考える. 文 献 1) Krug, J. &, and Cox, D. 0. , 1976, Shaly Sand Cross—Plot : A mathematical treatment : The Log Analyst, Vol. 17, No. 4 2)小 鯛 桂 一,1973,密 度 検 層 に よ る帯 水 層 の判 別 法 に つ い て:日 本地 下 水 学 会 々誌,Vol.15,No.2 3)小鯛桂一,1975〔 解 説 〕 坑 井 物 理 検 層 に よ る粒 状 帯 水 層 の 評価 法,日 本 地 下 水 学 会 々誌,Vol.17,No.2
松散含水层交叉图分析技术
渗透率与总孔隙度无关,除粘土含量中的孔隙外,与有效孔隙度有关。为了计算有效孔隙度,石油工业中用于固结或半固结油藏的交叉图分析技术有望应用于松散含水层。从经济角度来看,密度(ρb)、伽马射线(γray)、法向电阻率(R)和自发电位(SP)的每次测井都经常在水井中进行,但是我们发现进行交叉图分析的困难,因为它们之间的相互关系概念模糊不清。然后,我们扩展了1976年由J. a . Krug和D. O. Cox开发的密度和中子(φN)测井之间交叉绘图的数学处理方法,适用于松散地层。得到了有效孔隙度和含水层周长粘土含量的定量细节;以及在数学处理过程中所假定的值的准确性。因此,结合从分析ρb-φN交叉图中得到的变量之间的相互关系,将来可以对每口井测井(ρb,γray, R, SP)之间的一些交叉图进行分析。1.はじめにクロスプロヅト解析技術とは,異なる複数の検層曲線の値を縦横の両軸にして,夫々クロスプロヅトし解析する技術のことであり,相関図的な分析はもちろん含まれるが,主目的はむしろ相関から逸脱した分布点など,その間に表わされた特異なパターンが地質的,そして深度的に何を意味しているかを坑井物理検層の技術的理論をふまえながら解折しようとするものである。すなわち,帯水層の生命である透水性は,わずかな粘土の混入によりその性質を著しく劣化させる*地質調査所* *日本地质调查局(昭和51年11月20日受理)ので,粘土分の精密な見積りは有効間隙率の正確な見積りとならんで最も重要であり,この透水性の定量的算定は,多くの場合複数種類の検層を同時的に実施し,そのデー・タを種々クロスプロットすることにより発見できるところの各地層中の粘土分の指示と,これに反比例する透水性に関する変数,そしてその他の地域的特徴を関係づけることにより可能となる。油層工学関係における貯留層(固結または半固結層)のためのこの技術は,以前から検層解折のために班究されていて,その範囲も拡大されつつある現状にある。帯水層(主に未固結層)解折のための水井戸検層にも,この技術の長所を吸収応用していく必要があるが,現在はまだその初期的段階にある◎2。水井戸用クロスプロツトの概念について経済性を考慮した水井戸用クロスプロット解析のための検層種類としては,密度,ガソマ線比抵抗,そしてSPの最低4種類の検層が考えられ,これらから6通りの組含せができる。しかし,この組合せのうち,現段階では概念的にだけみても未だ不明なものが大半である◎例えば,ガンマ線とS Pのクロスプロットからは,SP応答大,ガンマ線応答小のところは透水性良好部分となる傾向を示すが,具体的に,条件の相違により生じる各変数の処理をどう克服するかが未だ明確でない。とりあえず,ここに,ガソマ線と密度,およびガソマ線と比抵抗の2つのクロスプロヅト解析のための一般的概念図を示す◎図一1と図一2は砂および砂岩の構成鉱物が石英だけで重鉱物を含まない場合,ガソマ線と密度間,ならびにガンマ線と比抵抗間の各地層性質区分の概念的関係範囲を表わしたものである◎なおシルト分が混入する場合は,放射線強度および容積密度とも,粘土と砂の中間的性質を一般に示すものと考えられ,それだけ複雑化するが,実際には,一井当りで遭遇する地質の種類は,概念図中の全範囲のうち数ケ所程度の分散状プロヅク中にプロヅト点が偏向・集中するので,解析上の困難性は減少するはずである◎ガソマ線一密度クロスプロットの概念図(図一1)中の点線内は,多くの場合,主に欧米における油層解析の対象となる地層範囲としてでてくる固結または半固結層の範囲であって(注;図中のSH啤酒とは,O。04 mmφ以下のシルト・粘土によりつつまれた砂・礫の層と,油層工学上定義されている),未固結帯水層の場合は主に実線の範囲内でプロットされる。なお,ガンマ線一比抵抗クロスプPヅトの概念図(図一2)からは,ガンマ線と比抵抗のクロスプロヅトだけによる固結・未固結の区別は囲難と思われる◎3。密度検層と中性子検層間のクロスプロット解析について油層工学において,密度検層と中性子検層間のクロスプロット解析技術は,両検層の応答が粘土分を含まない地層(石英砂を母体とし,シルトを含む地層)でよく一致し,粘土分のある地層部分では相違するという特性を利用して最近特に発達してきている◎他方,水井戸検層の種類として先に説明した4種類に加えて,さらに中性子検層を追加するかどうかについては将来の問題であるが,ここではあくまで研究的意味において,克鲁格,J.A,ら(1976)が研二究した密度検層と中性子検層による砂層中の粘土分評価の方法を骨格とし,これに未固結層の領域,その他について発展的に研究した部分を肉付けしたものを下記する◎検層応答は次式で示される◎ρb =:(1一φ)ρM。+φ(φρc +(1一φc)ρf)……(1)φ握=φ十Vc。φc(2)ここに,ρ;密度(但し,ρb;容積密度),φ;有効間隙率(但し,娠;中性子検層で得られる間隙率),そしてV;容量◎その他の下つき記号として,马;マトリックス,c;粘土分,そしてf;水分,を夫々表わす◎このような2種の検層図とその式か,。有効間隙率と粘士分を同時に解けるが,算定過程における時間的労費,および解釈の客観性を得るため,克鲁格,j,らは粘士分と有効間隙率を誘導する際に,水浸透率を100%と仮定した場合の密度と中性子のクロスプロヅト図を図一3のように示す。考えられる典型的な容積密度と中性子の結合の解釈は,図中の点Zとしてグラフ上に示される。クロスプロットの三角形は,図に示したように,粘士分と有効間隙率を比例的に区分する◎ここに示した三角形の比例的原理を用いて,φとVcは次式から計算できる◎φ= /李(3)Vc = b / Lz(4)式3と(4)の距離と長さを測って,有効間隙率と粘士分の線間の角度とクロスプロット三角形側線が得られる◎三角形側線長は1α=[(ρ鵬ゴーPr) 2十(φNf -・95 nma) 2) 1/2(5)β・= [(iec -索)2十(φNf一φN¢)2]y2(6)γ=[(ρ马一ρe) 2十(φN¢一・φ海里我)2]1/2(7)有効間隙率と粘士分の線間の角ωは正弦剣から計算できる。cos(ω)=(α2一β鶉+γ2)/ 2γα(8)L1とL2の長さも,罪(ω)の三角関数式を用いて計算できる◎李=αsin(ω),L2 =γsin(ω)(9),10 L1とL2はもしも三角形制御点が変るならば,クロスプロットの三角形側線長の変化を反映させるために再計算しなければならない◎データ点Zから粘士分と有効間隙率の両線までの垂直距離とbは次のようになる◎ここに,φ的Nは関係点での中性子検層応答,そして〆bは関係点での密度検層応答である◎したがって,先ず距離とbを求めることにより,有効間隙率と粘士分は式3と(4)から計算できる◎今・次の各数値を仮定してみる。pma; 2.65 g / cc,ρc; 2.60 g / cc,ρf; 1. og / cc, g6Nf;看哪,φN¢;◎。5,gSNma; 0クロスプロット三角形の側線長を式5,6,と7で計算すると,α= 1929,β= 1676,γ= O。SO3となる◎有効間隙率と粘士分間の角度は,式(8)から,ω= 53.05ノである◎長さLlとL2は,式(9)と10から次のようになる◎有効間隙率と粘士分の線から,あるデータ点(铅、φN)までの垂直距離は,式一个刃と13を用いて計算する。, 95'n = 0。
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