Consider the health psychological approach to promote empowerment of disabled and disorders
N. Okuta, A. Yasunaga
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Abstract
普段,何気なく生活している私たちは,たくさんの人に支えられ生きているということを忘れがちで ある。また,自分の生まれ持った特性や,その特性によって生じる人との差異,そして,精神的な健康 度についても,「健常」であることを疑おうともしない。しかし,何らかの形で障害者と称されるよう になると,途端に誰かの助けなしでは生活できない社会的弱者と見られるようになる。 一般に障害といっても,その障害の種類は多種多様で,一目で障害とわかるものから,伝えられない とわからないものまである。さらに,元々の特性に加え,いじめや差別により,うつや神経症,適応障 害といった複合的な障害に苦しめられることも多い。これら二次障害を呈した者の中には,長い間学校 に通えず,仕事に就けない者も多い。さらにエピソードを辿ると,発達障害や知的水準がボーダーライ ンであるケースも多いことが指摘されている(杉山,2011)。 これまでの障害児者へのケアは,社会的場面での困難さを改善するために,訓練によってできること, 活動の場を増やすことが,行動療法的な手法で展開されてきた。実際,障害者をケアする専門知識を 持った人も増え,障害の種別に合った訓練も精査され,エビデンスも提示されている。しかし,ケアを 受けている障害児者の中には,ほかの人と同じ方法で学べないことやより重い障害のある人とともに訓 練を受けなければならないことに苦悩する者もいる。また,できることが増えたことでさらに葛藤する 者やその葛藤を解決できずケアから脱落していく者もいる。よって,障害児者の気持ちに寄り添い,自 尊感情や自己肯定感を支えていくことや,発達課題に向き合う意欲を支えるアプローチも求められてお り,それらが二次障害を予防することになると考える。 また,障害児者が周りにいる人々をエンパワメントする担い手となっているということもある。障害 児者のケアを担う人々は,懸命にケアする中で,障害児者の気持ちに共感し,「思い」を込め支援を行っ ている。彼らは支援を展開していく中で,思いがけない現象を経験することがある。それが障害児者の 「純粋さ」や「ひたむきさ」に,ケアする人が救われるという現象である。さらに,チームアプローチ では,当事者も役割を担って問題を解決している。そこでは,正解を見つけて提示するのではなく,誰 のための・何のための幸せなのか,そして,そのために何が必要かということを議論し尽くし,合意に 達することを目的としている。このように障害があっても誰かの役に立っていると自覚することは,当 事者をエンパワメントすることとなるだろう。さらに,お互いが支え合いながら社会が成り立っている ということを実感する人が増えていくことは,人権意識や尊厳を育むという形で,社会全体がエンパワ メントされていくきっかけになるかもしれない。 本特集は 2015年 9月に桜美林大学で開催された第 28回大会の会員企画シンポジウム「障害児者をエ ンパワメントするための健康心理学的アプローチを考える」を基に企画した。この企画を支えてくれた茂 木俊彦先生の言葉を借りると,ケアの実践には障害児者とそのケアをしていく人々が「共感」と「科学」 をもって学び合いながら実践されることが大切である。今回寄稿してくださった先生方はいずれもその実 践者である。実践領域での複合的かつ多様化する問題に対し,支援策のエビデンスを検証することには 難しさがあり,その課題を残している論文も多いが,研究分野としてまだ未開発であるからこそ,そこに チャレンジする意義がある。予防やQOLの向上をテーマとする健康心理学的な知見を活かしたアプロー チが障害児者を取り巻く人々と社会のエンパワメントを支えることに貢献することを期待したい。
考虑采用健康心理学方法,促进赋予残疾人和残疾人士权力
平时,我们生活得漫不经心,很容易忘记我们是靠很多人支撑着生活的。另外,对于自己与生俱来的特性、因其特性而与他人产生的差异,以及精神上的健康度,也不怀疑自己是否“健康”。但是,一旦以某种形式被称为残疾人,就会被认为是没有别人的帮助就无法生活的社会弱者。一般所说的障碍,其障碍的种类是多种多样的,有一眼就知道是障碍的,也有不转告就不知道的。而且,在原有特性的基础上,由于欺凌和歧视,还经常遭受抑郁、神经症、适应障碍等综合障碍的折磨。这些继发性障碍者中,有很多人长时间不能上学,找不到工作。进一步追溯小插曲的话,发展障碍和智力水平处于分界线的情况也很多(杉山,2011)。到目前为止,为了改善残疾儿童在社会场合的困难,通过训练能做的事,增加活动场所,以行为疗法的手法展开。实际上,拥有照顾残疾人的专业知识的人也在增加,针对残疾类别的训练也在严格审查,并提出了相关证据。但是,在接受照顾的残疾儿童中,也有人苦恼于不能和别人用同样的方法学习,以及必须和有更重残疾的人一起接受训练。另外,也有因能做的事情增加而更加纠结的人,以及没能解决这个纠结而被淘汰的人。因此,需要贴近残疾儿童的心情,支持他们的自尊感情和自我肯定感,支持他们面对发展课题的欲望,我认为这些都可以预防二次残疾。另外,还有一个原因是残疾儿童成为了向周围的人们提供授权的主力军。担负照顾残疾儿童的人们,在努力照顾的过程中,对残疾儿童的心情产生共鸣,怀着“想法”进行支援。他们在开展帮扶中,遇到过意想不到的现象。这就是因残疾儿童的“纯真”和“一心一意”而使照顾他们的人得救的现象。此外,在团队方法中,当事人也承担着任务来解决问题。在这里,不是找出正确答案并提出,而是为了谁、为了什么而幸福,以及为此需要什么等问题进行讨论,以达成共识为目的。像这样即使有障碍也能意识到对谁有用,就相当于授权当事人了吧。而且,随着越来越多的人体会到社会是在相互支持的基础上建立起来的,通过培养人权意识和尊严的形式,社会整体也有可能成为增强力量的契机。本特辑是以2015年9月在樱美林大学召开的第28届大会的会员企划研讨会“思考健康心理学的方法,为残疾儿童增加权利”为基础策划的。借用支持这个企划的茂木俊彦先生的话来说,在关怀的实践中,残疾儿童和照顾他们的人们一边用“共鸣”和“科学”互相学习一边实践是很重要的。这次投稿的老师们都是实践者。针对实践领域的复合性和多样化的问题,验证支持政策的依据是有难度的,有很多论文留下了这样的课题,正因为作为研究领域尚不开发,所以才会有这样的问题。挑战有意义。希望以预防和提高QOL为主题,运用健康心理学知识的aproach能够为支持围绕着残疾儿童的人们和社会的权利做出贡献。
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