Effectiveness of Japanese larch windbreaks during spring cultivation season: testimonies in local history chronicles, Shari plain

M. Nakagawa
{"title":"Effectiveness of Japanese larch windbreaks during spring cultivation season: testimonies in local history chronicles, Shari plain","authors":"M. Nakagawa","doi":"10.20659/jjfp.52.1_27","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"斜里平野では4月後半から5,6月にかけて, フェーン現象で乾燥した強い南風が吹きつけ,畑地の 土を種子や種薯もろとも吹き飛ばすことがある。この 季節風は,根室風,斜里岳おろし,海別おろし,馬糞 風などと呼ばれてきた。この風害から畑を守るために カラマツやポプラを主体とした耕地防風林が発達した ものである。(斜里町史編さん委員会,1970;清里町 史編纂委員会,1978;山地,1981;峰浜小学校百年の 歩み・閉校記念事業協賛会,2014) オホーツク東部地方におけるカラマツの開葉時期は 5月中旬であり,短枝葉の展開は開葉から3週間程度 を要する(廣川・鈴木,2006)。したがって,カラマ ツは畑地が根室風の被害を受けやすい期間のうち,開 葉していないか短枝葉が展開中である期間が長い。春 耕期におけるカラマツの耕地防風林の防風効果につい ては,開葉前や開葉直後のため充分ではないという意 見がある(鳥田ら,2003;Tsuji et al ., 2005;辻ら, 2007)。一方で,大島ら(2003)や北海道立林業試験 場(2005)は,冬季に耕地防風林の調査を行い,落葉 期のカラマツの耕地防風林の周囲にもトドマツと同程 度の雪丘がみられることから,落葉期のカラマツにも 常緑樹であるトドマツと同程度の防風効果があるとし ている。このような相反する見解がある中,最近に なって中川(2018)は,十勝平野の郷土資料における カラマツの耕地防風林に対する防風効果の認識につい ての記述を収集し,十勝平野の農家や農業関係者は春 耕期におけるカラマツの耕地防風林の防風効果を高く 評価していたことを明らかにした。斜里平野において も,カラマツの耕地防風林の防風効果に対する認識が 郷土資料の中に証言として遺されている可能性があり, それらは春耕期におけるカラマツの耕地防風林の防風 効果を判断する上で重要な情報となり得る。そこで本 調査では,斜里平野の郷土資料におけるカラマツの耕 地防風林に対する防風効果の認識についての記述を収 集することとした。","PeriodicalId":234210,"journal":{"name":"Japanese Journal of Forest Planning","volume":"15 4","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2018-07-31","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"1","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Japanese Journal of Forest Planning","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.20659/jjfp.52.1_27","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
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Abstract

斜里平野では4月後半から5,6月にかけて, フェーン現象で乾燥した強い南風が吹きつけ,畑地の 土を種子や種薯もろとも吹き飛ばすことがある。この 季節風は,根室風,斜里岳おろし,海別おろし,馬糞 風などと呼ばれてきた。この風害から畑を守るために カラマツやポプラを主体とした耕地防風林が発達した ものである。(斜里町史編さん委員会,1970;清里町 史編纂委員会,1978;山地,1981;峰浜小学校百年の 歩み・閉校記念事業協賛会,2014) オホーツク東部地方におけるカラマツの開葉時期は 5月中旬であり,短枝葉の展開は開葉から3週間程度 を要する(廣川・鈴木,2006)。したがって,カラマ ツは畑地が根室風の被害を受けやすい期間のうち,開 葉していないか短枝葉が展開中である期間が長い。春 耕期におけるカラマツの耕地防風林の防風効果につい ては,開葉前や開葉直後のため充分ではないという意 見がある(鳥田ら,2003;Tsuji et al ., 2005;辻ら, 2007)。一方で,大島ら(2003)や北海道立林業試験 場(2005)は,冬季に耕地防風林の調査を行い,落葉 期のカラマツの耕地防風林の周囲にもトドマツと同程 度の雪丘がみられることから,落葉期のカラマツにも 常緑樹であるトドマツと同程度の防風効果があるとし ている。このような相反する見解がある中,最近に なって中川(2018)は,十勝平野の郷土資料における カラマツの耕地防風林に対する防風効果の認識につい ての記述を収集し,十勝平野の農家や農業関係者は春 耕期におけるカラマツの耕地防風林の防風効果を高く 評価していたことを明らかにした。斜里平野において も,カラマツの耕地防風林の防風効果に対する認識が 郷土資料の中に証言として遺されている可能性があり, それらは春耕期におけるカラマツの耕地防風林の防風 効果を判断する上で重要な情報となり得る。そこで本 調査では,斜里平野の郷土資料におけるカラマツの耕 地防風林に対する防風効果の認識についての記述を収 集することとした。
春耕季节日本落叶松防风林的有效性:沙里平原地方史书记载
斜里平原从4月下旬到5、6月,由于焚风现象吹来干燥的强南风,有时会把旱地的种子和甘薯都吹走。这种季风被称为根室风、斜里岳风、海别风、马粪风等。为了保护田地免受风害,发展了以落叶松和白杨为主体的耕地防风林。(斜里町历史编制委员会,1970;清里町史编纂委员会,1978;山地,1981;峰滨小学百年历程·闭校纪念事业协办会,2014)鄂霍次克东部地区落叶松的开叶时期为5月中旬,短枝叶的展开从开叶开始需要3周左右(广川·铃木,2006)。因此,在旱地容易受到根室风损害的期间中,枯叶未开或短枝叶展开的期间较长。关于春耕期的落叶松耕地防风林的防风效果,有人认为因为是在开叶前和开叶后,所以防风效果不够好(鸟田等人,2003;Tsuji et al ., 2005;十字路口,2007)。另一方面,大岛等人(2003)和北海道立林业试验场(2005)在冬季进行了耕地防风林的调查,落叶期的落叶松的耕地防风林周围也可以看到与落叶松同等程度的雪丘,因此落叶期的落叶松也可以据说具有与常绿树的冬松同等的防风效果。在这种相反的见解中,最近中川(2018)收集了十胜平原乡土资料中关于落叶松对耕地防风林的防风效果的认识的描述,十胜平原的农户和农业相关人员在春天明确了在耕期对落叶松耕地防风林的防风效果的高度评价。在斜里平原上,对落叶松耕地防风林防风效果的认识可能在乡土资料中作为证词被留下,这些可以成为判断春耕时期落叶松耕地防风林防风效果的重要信息。因此本调查收集了斜里平原的乡土资料中关于落叶松的耕地防风林的防风效果的认识的记述。
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