The Good Life

D. Livingston
{"title":"The Good Life","authors":"D. Livingston","doi":"10.1108/s2055-537720200000014014","DOIUrl":null,"url":null,"abstract":"【 目 的 】 長寿高齢社会において、老いることは必ずしもネガティブな意 味を持たない。老いが避けられないものである以上、老いを超え てよりよく生きること、つまりサクセスフルエイジング(e.g., Vaillant, G., 2002 ; Shweder, R. A., 1998 ; Rowe, J. W., & Kahn, R. L., 1998) や、生きる意味、生きる質(Quality Of Life)について考えることは 現代社会において必要不可欠である。 生きる意味の一つである幸福感、主観的幸福感の研究では、 GNP、収入、就労形態、学歴、健康状態といった物理的要因とそ れに対する認知的評価、自己内の肯定的感情と否定的感情の バランスなどから主観的幸福感が予測されることが見いだされて きた。健康で、高い教育を受け、収入が高く、外向的性格を持ち、 自尊心が高いことが幸福感を高め(Myers & Diener, 1995)、コント ロール感が高く人生の目的意識が高いこともまた幸福感を高め ることが示されている。 しかし、この知見が日本人においても妥当であるかどうかは疑 問が残る。世界一平均寿命の長い日本人の主観的幸福感は、 世界40カ国の比較において、最も低くなっている(Diener, et al, 1999)。長寿という健康指標や、高いGNPが必ずしも日本におけ る主観的幸福感を高めていないことになる。近年、心のプロセス の文化的多様性について、「人の心の働きは社会・文化に参加 することを通じて形作られる」という文化心理学の理論的枠組み に準拠した心的プロセスの潜在的文化多様性の検証が行われ ている。また近年では文化間の差異だけでなく、ジェンダーや学 歴といった文化内差も検討されてきている(e.g.,石井・北山・今 田,2004)。本研究では欧米で行われた good life 研究をもとに、日 本の good life スクリプトについて、特に男女差の視点から探索す る。","PeriodicalId":347782,"journal":{"name":"Studies in Information","volume":"66 45","pages":"0"},"PeriodicalIF":0.0000,"publicationDate":"2020-10-01","publicationTypes":"Journal Article","fieldsOfStudy":null,"isOpenAccess":false,"openAccessPdf":"","citationCount":"0","resultStr":null,"platform":"Semanticscholar","paperid":null,"PeriodicalName":"Studies in Information","FirstCategoryId":"1085","ListUrlMain":"https://doi.org/10.1108/s2055-537720200000014014","RegionNum":0,"RegionCategory":null,"ArticlePicture":[],"TitleCN":null,"AbstractTextCN":null,"PMCID":null,"EPubDate":"","PubModel":"","JCR":"","JCRName":"","Score":null,"Total":0}
引用次数: 0

Abstract

【 目 的 】 長寿高齢社会において、老いることは必ずしもネガティブな意 味を持たない。老いが避けられないものである以上、老いを超え てよりよく生きること、つまりサクセスフルエイジング(e.g., Vaillant, G., 2002 ; Shweder, R. A., 1998 ; Rowe, J. W., & Kahn, R. L., 1998) や、生きる意味、生きる質(Quality Of Life)について考えることは 現代社会において必要不可欠である。 生きる意味の一つである幸福感、主観的幸福感の研究では、 GNP、収入、就労形態、学歴、健康状態といった物理的要因とそ れに対する認知的評価、自己内の肯定的感情と否定的感情の バランスなどから主観的幸福感が予測されることが見いだされて きた。健康で、高い教育を受け、収入が高く、外向的性格を持ち、 自尊心が高いことが幸福感を高め(Myers & Diener, 1995)、コント ロール感が高く人生の目的意識が高いこともまた幸福感を高め ることが示されている。 しかし、この知見が日本人においても妥当であるかどうかは疑 問が残る。世界一平均寿命の長い日本人の主観的幸福感は、 世界40カ国の比較において、最も低くなっている(Diener, et al, 1999)。長寿という健康指標や、高いGNPが必ずしも日本におけ る主観的幸福感を高めていないことになる。近年、心のプロセス の文化的多様性について、「人の心の働きは社会・文化に参加 することを通じて形作られる」という文化心理学の理論的枠組み に準拠した心的プロセスの潜在的文化多様性の検証が行われ ている。また近年では文化間の差異だけでなく、ジェンダーや学 歴といった文化内差も検討されてきている(e.g.,石井・北山・今 田,2004)。本研究では欧米で行われた good life 研究をもとに、日 本の good life スクリプトについて、特に男女差の視点から探索す る。
美好生活
在长寿高龄社会中,衰老并不一定是消极的。既然衰老是不可避免的,那就超越衰老,更好地生活,也就是成功的全面衰老(e.g., Vaillant, g., 2002;Shweder, r.a., 1998;Rowe, j.w., & Kahn, r.l., 1998),对于生活的意义和生活的质量(Quality Of Life)的思考在现代社会是必不可少的。作为生存意义之一的幸福感,主观幸福感的研究,包括GNP、收入、就业形式、学历、健康状态等物理因素,以及对这些物理因素的认知评价,自我的积极情绪和消极情绪。人们发现,从平衡等因素可以预测主观幸福感。健康、受教育程度高、收入高、性格外向、自尊心强,这些都能提高幸福感(Myers & Diener,1995),调查显示,人生目标意识强也能提高幸福感。但是,这种见解在日本人身上是否妥当还有待商榷。平均寿命世界最长的日本人的主观幸福感,在世界40个国家中是最低的(Diener, et al, 1999)。长寿这一健康指标和高GNP未必能提高日本人的主观幸福感。近年来,针对心理过程的文化多样性,基于“人的心理活动是通过参与社会文化而形成的”这一文化心理学的理论框架,人们对心理过程的潜在文化多样性进行了验证。正在。另外,近年来不仅文化间的差异,性别、学历等文化内的差异也被探讨起来(e.g.,石井·北山·今田,2004)。本研究以在欧美进行的good life研究为基础,特别从男女差异的视角来探索日本书籍的good life脚本。
本文章由计算机程序翻译,如有差异,请以英文原文为准。
求助全文
约1分钟内获得全文 求助全文
来源期刊
CiteScore
0.10
自引率
0.00%
发文量
0
×
引用
GB/T 7714-2015
复制
MLA
复制
APA
复制
导出至
BibTeX EndNote RefMan NoteFirst NoteExpress
×
提示
您的信息不完整,为了账户安全,请先补充。
现在去补充
×
提示
您因"违规操作"
具体请查看互助需知
我知道了
×
提示
确定
请完成安全验证×
copy
已复制链接
快去分享给好友吧!
我知道了
右上角分享
点击右上角分享
0
联系我们:info@booksci.cn Book学术提供免费学术资源搜索服务,方便国内外学者检索中英文文献。致力于提供最便捷和优质的服务体验。 Copyright © 2023 布克学术 All rights reserved.
京ICP备2023020795号-1
ghs 京公网安备 11010802042870号
Book学术文献互助
Book学术文献互助群
群 号:604180095
Book学术官方微信