High pressure transition in cadmium selenide

テルル化カドミウムの単結晶の高圧下におけるセンアエン鉱型構1造一岩塩型構造の相境界線を圧力約35kb,温度約800℃までの範囲で求めた。実験は六面体型アンピル装置における電気抵抗測定法によって行なった。室温における相転移圧力は33.3±1.8kbで,これにともなって電気抵抗のいちじるしい減少がみられる。相転移のさいの電気抵抗の変化量は温度とともに減少する。相転移の圧力は温度によって減少し,相境界線は-C1.015kb/degの傾きをもつ,800℃まで求めた相境界線は直線的で, Jayaramanらが決定した三重点にまで延長できる。Glapeyr4nの式から求めた室温における転移の潜熱は6.6×102cal/mol,エントロピー変化は2.3e. u.である。一定圧力下における電気抵抗の温度依存性の測定から求めたセンアエン鉱型構造のテルル化カドミウムのエネルギーギャップは約1.3eVで,これは圧力とともに増加する。