Proper Use and Reversal of Antithrombotic Drugs

Abstract

日本の総人口は,令和 2年 10月 1日現在,1億 2,571 万人であるのに対して,65歳以上人口は 3,619万人であ り高齢化率は 28.8%となる10).日本の高齢化率は昭和 25 年には 5%に満たなかったものの,昭和 45年には 7%を 超え,平成 6年には 14%を超え,現在に至っている10). 日本の将来推計人口によると,日本の総人口は長期の人 口減少過程に入っているが,65歳人口は令和 24年まで 上昇を続けており,高齢化率も上昇を続け,令和 18年に 33.3%,令和 47年には 38.4%に達するとされ,国民の約 2.6人に1人が高齢者となる社会が待ち受けている10).こ の高齢化率の上昇は,他の先進諸国と比較しても類をみ ない状況であり高齢化社会のモデルケースとして世界か ら注目されている.高齢化率が上昇すると,高齢化によ る心房細動の有病率の増加や,心筋梗塞や脳梗塞などの