EXTRACTION OF NITRIC ACID AND URANYL NITRATE WITH TRI-n-OCTYLAMINE.

Abstract

抽出機構を明らかにする目的で,トリオクチルアミン/ケロシン溶媒による硝酸および硝酸ウラニルの抽出を30℃ で実験検討した。得られた分配平衡データおよび分光スペクトルの結果からつぎの抽出反応を推論した。硝酸の抽出に対して(中和)R3N+H++NO3-〓R3NHNO3(1)(付加)R3NHNO3+aHNO3〓R3NHNO3・aHNO3(2)(1),(2)式を合せた分配比(Kd)はつぎの実験式でまとめることができる。Kd=[R3N]i{1/[HNO3]d+K}(3)Kは[R3N]i<[HNO3]aq<1Nの条件では0,1N〓[HNO3]aq<5Nでは0.3,5N〓[HNO3]aq〓9Nでは0.34の値をもつ実験定数である。さらにウランの抽出は6N以下の硝酸濃度では(4)式の分子会合機構で進み,6N以上の硝酸濃度では分子会合および(5)式のイオン交換機構の双方で進むと考えるのが妥当である。R3NHNO3+UO2(NO3)2〓R3NHUO2(NO3)3(4)R3NHNO3+UO2(NO3)3-〓R3NHUO2(NO3)3+NO3-(5)