腰痛性疾患にみられる「コルセット筋」の筋力低下と簡便な座位トレーニング

The Journal of Japanese Society of Lumbar Spine Disorders Pub Date : 1900-01-01 DOI:10.3753/YOTSU.13.52

千秋浜西

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Abstract

腰部・下肢症状を有する外来患者49例で，用手的筋力測定装置により座位において躯幹の引き起こし筋力を測定したところ，無症状対照群の平均値，男性116N，女性78Nに対し，男性17例で86N，女性32例で64Nと著明に低下していた．外来で座位で躯幹を後傾させる，あるいは後傾させて両足をあげるなどの極めて簡便な「コルセット筋」訓練を指導し，経過を追って測定したところ，女性15例で51Nから78Nへ，男性9例では平均69Nから95Nへとそれぞれ筋力は増加し，これら24例のうち17例で腰痛や神経症状の改善が認められ，また病態や治療に対する不安感が大きく減少していた．内外腹斜筋，腹横筋，多裂筋など腹腔周囲「コルセット筋」の持続運動や筋力強化は慢性腰痛の予防と治療のみならず，腰椎由来の神経症状の治療や “ぎっくり腰” の予防にも有用であり，また筋力の即時数値評価は患者の訓練に対するコンプライアンスを高めるのに効果的であった．

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腰痛性疾病的“紧身肌”的肌肉无力和简便的坐位训练

有腰部及下肢症状的外来患者49例，用手的肌肉力量测量装置测量坐位时躯干的引起肌肉力量，无症状对照组的平均值，男性116n，女性78n，男性17例为86n;32例女性明显下降为64n。门诊指导坐位躯干后倾或后倾抬起两腿等极简便的“紧身肌”训练，循迹测定，女性15例由51n变为78n，9例男性的肌力从平均69n增加到95n，这24例中有17例的腰痛和神经症状得到了改善，而且对病情和治疗的不安感大幅减少。内外腹斜肌、腹横肌、多裂肌等腹腔周围“紧身衣肌”的持续运动和强化肌肉力量，不仅对慢性腰痛的预防和治疗有用，对腰椎神经症状的治疗和“闪腰”的预防也有用。同时，对肌肉力量的即时数值评估能有效地提高患者的训练依从性。

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