A case of exophthalmus due to Actinomyces-pyogenes infection of cattle.

Abstract

流涙、失明、両眼球突出を主徴とし、しかもこれらの病勢の進行が著しく速い症例に遭遇した。臨床症状より成牛型白血病、キャンサーアイを疑ったが、異型リンパ球の出現が無いこと、BLV抗体陰性、眼球組織より扁平上皮癌が認められないこと、およびその他一般生前検査より、これらは否定された。剖検により視神経周囲部に膿瘍を認め、同部の細菌の検索よりグラム陽性でβ―溶血を示す多形性の球桿菌が純粋的に分離され、性状検査よりActinomyces-pyogenesと同定された。以上の所見から、本症例はActinomyces-pyogenes感染による視神経周囲膿瘍と診断された。